わが葛尾村の農業 -001/036page

発刊にあたって

農業への理解を深めよう

　　　葛尾村長　　松　本　富　雄

　私たちの葛尾村は、古くから林業（りんぎょう）と馬産地（ばさんち）として栄（さか）え、 三春駒葛尾産名馬（みはるこまかつらおさんめいば）の碑（ひ）が大字葛尾医王院早馬山薬師寺 （いおういんはやまさんやくしじ）の境内（けいだい）に建立（こんりゅう）されているように、 村は畜産（ちくさん）と林業が主な産業（さんぎょう）であり、田や畑・家屋敷（やしき）の 周囲（しゅうい）を垣根（かきね）で囲（かこ）み、馬が自然自由放牧（しぜんじゆうほうぼく） されていた項（ころ）もありました。時代の推移（すいい）とともに道路（どうろ）や水路（すいろ） が整備（せいび）され、開田開畑（かいでんかいはた）が進み、採草地（さいそうち）や 放牧場（ほうぼくじょう）が造成（ぞうせい）され、馬や牛・豚（ぶた）・ブロイラー等の畜産と、 葉たばこ・米・しいたけ・野菜（やさい）等を生産する生活の基本（きほん）となる農業（のうぎょう） へと発展（はってん）して今日（こんにち）に至（いた）っております。これから も農業の実情（じつじょう）をふまえ将来（しょうらい）への展望（てんぼう）に立ち、積極的（せっきょくてき）に質 量（しつりょう）共に改良（かいりょう）を行って、さらに豊かな住みよい村を造（つく）りま しょう。

　 　そのような、農業後継者（のうぎょうこうけいしゃ）にふさわしい教育を身につけ た青少年の、健全育成（けんぜんいくせい）を期待（きたい）いたしまして、挨拶（あいさつ）といた します。