ならはの絵馬−村人の祈り−-011/036page
17・天の岩戸図 明治32年(1899) 上小塙木戸八幡神社(目録13)
神話による天の岩戸の図柄である。天照大神(あまてらすおおみかみ)が弟須佐男命(すさのおのみこと)の乱行を怒って、天の岩戸に隠れたため、世の中が暗闇になった。 こまった八百万の神々は相談のうえ天宇受売命(あめのうずめのみこと)の舞で、天照大神を天の岩戸から連れ州し、明るい世界に戻った神話の絵馬で ある。色褪せもなく額の作りも頑丈で、緑は唐草模様の金具を施してある。奉納者は上小塙の早川俵平が42歳の厄流しに奉納 したものである。絵師高荒芳州。
18.天の岩戸図 大正4年(1915) 北田 北田神社(目録1)
八百万の神々の雅楽で天宇受売命が舞っている絵柄で、同じ大の岩戸図である。これは大正天皇が即位後、初めて新穀を天 照大神にそなえる天皇一代に一度の大嘗祭を記念して、北田氏子が奉納したものである。