わたしたちのきょうど いわき -037/049page
37−1 小川江(おがわえ)すじのこと
小川江(おがわえ)すじは、いわき市小川町関場(せきば)から夏井川の水を取り入れています。水路の長さはおよそ30km、山ぎわを通りながら約1230haの水田をうるおし、平・四倉をへて仁井田川につながっています。およそ350年ほど前、平藩(はん)の事業として家臣(かしん)の澤村勘兵衛勝為(さわむらかんべえかつため)ら多くの人々の協カで、長い年月をかけて完成したと伝えられています。その後、たびたび修理(しゅうり)はあったものの、今日までずっと、農業を支(ささ)える水として感しゃされてきました。現在は、私たちの飲む水道水としても使われています。37−5 山をくりぬいて水を通す
(紙しばい「沢村勝為」より)(2)鮫川(さめがわ)ぜきのようす
37−6 鮫川(さめがわ)ぜきのこと
鮫川ぜきは、鮫川の水をいわき市遠野町柿の沢(とおのまちかきのさわ)地内からとリ入れ、水路の長さは幹線(かんせん)約22km、支線(しせん)約23km、約930haの水田をうるおしています。明治32年(およそ90年前)にエ事をはじめ、それから実に40年もかかって完成した用水路です。水が流れるようになるまでの多くの人々の苦労がしのばれます。現在は、農業用水にだけではなく、飲用水・エ業用水としても使われています。