機関誌第8号「AMFNEWS」 -006/007page

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TOPICS 4 親子で磯の生き物ウォッチング

 Tide pool watching for children and parents

磯の生き物観察
▲磯の生き物観察
 Observation in rocky shore

親子工作
▲親子工作
 Construction in the parent and child

 アクアマリンふくしまスクールの中でも特に人気があるのが親子スクールです。このスクールでは、実際に海に出かけて磯の生き物の観察をしたり、海岸で見つけた貝殻や流木を使って工作をしたりしました。ここで、参加した親子の感想を紹介します。

 ●仕事ばかりで親子の触れ合いがあまりないのでとてもよい時間が過ごせました。(父)

 ●磯の生き物観察では、子供の頃に戻り、いろいろな生き物を見ることができ、とても楽しかったです。近くにこれだけの生き物がいることを知り、感激するとともに子供たちが大人になっても残していけたらと思いました。(母)

 ●カニに指を挟まれて痛かったけど、初めてアメフラシを見たのがうれしかったです。(小三男)

 ●貝殻でカメの親子やお魚ができてとっても楽しかったです。(小二女)

 磯の生き物を観察しながら、自然と触れ合い、そして親子の触れ合いも深められたスクールでした。

 アクアマリンふくしまでは、今後も子供たちを対象としたスクールを開催する予定です。皆様の参加をお待ちしており ます。

(学習交流課 佐藤安岐子)

世界の水族館情報

ツー・オーシャン・アクアリウム

Two Oceans Aquarium

テーブルマウンティンとケープタウン港
▲テーブルマウンティンとケープタウン港
TableMountain and the Port of Capetown

ツーオーシャン水族館入口
▲ツーオーシャン水族館入口
 Two Oceans Aquarium entrarnce

ジャイアントケルプ水槽
▲ジャイアントケルプ水槽
 Giant Kelp tank

キッズルーム
▲キッズルーム
 Kids room

 インド洋と大西洋の2つの大洋は、南アフリカの喜望峰によって隔てられる。岬の根元にテーブルマウンテンを囲むように発達した町がケープタウンである。この港に、1996年ツーオーシャン水族館が開館した。ここへは、1999年、首都プレトリアで開催された世界動物園機構総会の帰途、訪れる機会があった。海運の不況で、古いドッグや倉庫群のさぴれた港が、典型的なウオーターフロント再開発事業によって復活した。水族館だけでなく、港の歴史を語るマリタイムミュージアム、にぎやかなマーケットプレイスが付随し、美しい港がテーブルマウンテンとマッチしていまや世界の観光スポットにもなっている。喜望峰の海はインド洋から暖流が南下し、南極から寒流が北上し、ジャイアントケルプ(大型海藻)が繁茂し一大漁場を形成する。この2つの大洋の海の生物展示が水族館の展示テーマである。2000トンの大水槽は、沿岸に回遊するホオジロザメの捕獲展示をもくろんだものだが、現在はシロワニが泳いでいた。ジャイアントケルプの水槽はアメリ力のモントレー湾水族館のそれによく似ていた。ガラス張りの海獣水槽をのぞむキッズルームもあった。レストランとギフトショップは入館しなくても利用できて便利だった。港の環境情報の提供や、下水道の展示など、環境問題の啓発にも力を入れていた。コンパクトだが完成度の高い水族館であると思った。

(館長 安部義孝)


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