明日をひらく試験研究成果 -002/040page
は じ め に
最近の農林水産業を取りまく環境は、国際化の進展や産地間競争の激化に加え、食料の安全 性や地球環境保全に対する意識の高まりなど、大きく様変わりしています。
このような中で、21世紀においても持続的に発展できる本県農林水産業を確立するためには、 規模拡大などによる生産性の向上や高品質化・低コスト化を実現することが重要かつ不可欠な 課題です。
これらの課題を解決するため、本県の農林水産関係試験研究機関では、情勢の変化を先取り し、経営の効率化、環境との調和等の社会的ニーズや消費者ニーズなどを踏まえたうえで、生 産の基礎となる技術開発に取組んでおります。
その中でも、農林水産物の高品質・低コスト生産技術、バイオテクノロジー技術等を活用し た本県独自品種、環境への負荷を軽減する生産技術の開発、中山間地域での営農技術の確立な ど、本県の多様な地域特性に適応した多岐にわたる技術の開発を積極的に推進しています。
本冊子は、本県の試験研究機関がこれまでに開発した新品種、新技術及び現在開発中の技術 について広く知っていただくために取りまとめたもので、本県の農林水産関係試験研究機開の 試験研究の推進状況についての理解を深める資料として、関係者をはじめ多くの皆様に活用さ れることを念願いたします。平成12年3月
福島県農林水産技術会議議長
福島県農林水産部長
松 本 寿 美