明日をひらく試験研究成果 -035/040page

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ホッキガイ種苗生産技術開発

 ホッキメシなどに利用されるホッキガイは、本県沿岸漁業の重要な種類です。陸上飼育と天 然海域で中間育成することにより、1cm以上の稚貝を約100万個生産する技術を確立しました。

採 卵
(1)採 卵
 3月〜4月頃、天然海域から母貝を採捕 し、温度刺激を与えることで採卵します。
(温度刺激に反応した雄)

浮遊幼生・沈着稚貝飼育
(2)浮遊幼生・沈着稚貝飼育
 浮遊幼生・沈着稚貝を陸上飼育して、 2mmのサイズまで育成します。その後、 海面で中間育成をします。
(写真は殻長0.2mmのD型べリジャー幼 生)

中間育成
(2)中間育成
 2mm稚貝は砂を敷いたプラスチック製 の箱に収容して、天然海域に垂下し2ヵ月 間で殻長1cmに成長します。
(写真の1袋で約5,000個体)

放 流
(4)放 流
1cmサイズで赤ペンキ標識された後、3年後に漁獲されたホッキガイの成貝。


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