平成13年度 事業報告書 - 027/171page
T 魚類資源調査
1 底魚資源調査
1)ババガレイ資源生態調査
山廼邉昭文
目 的
本県に水揚げされるカレイ類のなかで重要な位置を占めるババガレイは、近年、急激にその漁獲量が増加していることから、本種の資源特性を把握するための調査を行った。
方 法
(1) 漁獲量調査
福島県海面漁獲高統計から、昭和44年から平成12年までの県内での漁業種類別漁獲量を整理した。
(2) 生物調査
ア 全長組成調査
平成13年4月から平成13年6月までの間、相馬原釜、久之浜地方卸売市場において、月1回の頻度で全長測定を行った。イ 精密測定調査
平成13年4月から平成13年6月までの間、相馬原釜地方卸売市場において、月1回の頻度で魚体を購入し、全長、体長、体重、性別、年齢、肝臓重量、胃内容物重量を調査した。(3) 単価調査
平成13年4月から平成13年6月までの間、相馬原釜、久之浜地方卸売市場において、月1回の頻度で全長と単価の関係について調査を行った。
結 果
(1) 漁獲量調査
図1に漁業種類別漁獲量の推移を示した。漁獲量は平成7年の49t以降急激に増加しており、平成12年には331tに達し、昭和44年以降で最大の値を示した平成11年からわずかに減少した。また、漁獲の約70%を底びき網漁業が占めていた。
(2) 生物調査、(3) 単価調査
結果は次年度以降にとりまとめ予定であるので、ここでは表1に平成13年6月までに行った魚体測定の実績についてのみ示す。