平成13年度 事業報告書 - 029/171page

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2)カレイ類資源調査

山廼邉昭文

目     的

 本県に水揚げされる主要なカレイ類について、その資源状況や新規加入状況を把握するための調査を行った。

方     法

 平成13年6月から平成14年3月までの間、相馬原釜、久之浜、小名浜、勿来地方卸売市場において、底びき網漁獲物を対象に、月1回の頻度で対象魚種の全長測定を行った。

 調査の対象とした魚種は、マコガレイ、マガレイ、ババガレイ、ヤナギムシガレイ、ミギガレイの5種とした。

結     果

 表1-1から表1-3に対象魚種の全長組成を、図1-1及び1-2に全長組成図を示した。
 対象魚種毎の特徴は以下のとおりである。

(1) マコガレイ

 平成13年6月の勿来での調査において、全長16cmにモードを持つ群の割合が多く、平成13年9月の久之浜での調査では、全長22pにモードを持つ群の割合が多く認められ、この群は調査期間を通して見られた。これらは、平成12年生まれの1才魚であるとみられ、平成12年級の資源加入が認められた。

(2) マガレイ

 平成13年9月の調査において、全長15〜16cmにモードを持つ群の割合が多く認められ、この群は調査期間を通して見られた。これらは、平成12年生まれの1才魚であるとみられ、平成12年級の資源加入が認められた。

(3) ババガレイ

 調査期間を通して、全長30cmにモードを持つ単峰型の組成を示した。小型魚の割合が少なく、平成12年生まれの1才魚の資源加入は認められなかった。

(4) ヤナギムシガレイ

 平成13年6月の調査において、全長15cmにモードを持つ群の割合が多く認められ、この群は調査期間を通して見られた。これらは、平成12年生まれの1才魚であるとみられ、平成12年級の資源加入が認められた。

(5) ミギガレイ

 平成13年6月の調査において、全長14cmと全長19〜20cmにモードが認められた。その後は全長15〜22pの頻度が高いものの、明かなモードは見られなかった。平成13年6月に見られた全長14cmにモードを持つ群は、平成12年生まれの1才魚であるとみられ、平成12年級の資源加入が認められた。


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