平成13年度 事業報告書 - 061/171page
T 浮魚資源調査
1 サンマ漁業調査
水野拓治・八巻憲治
目 的
平成13年のサンマ漁業について、資源動向の把握、漁況予測、漁場探索のための調査を行った。
方 法
平成13年度サンマ資源全国調査実施要領(北西太平洋群)に基づき実施した。
(1) 市場調査
いわき市小名浜魚市場において、魚体測定用サンプルの採集及び漁場の聞き取りを行った。
(2) 調査船調査
「いわき丸」により、海洋観測、目視等による漁場探索を行った。
(3) 標本船調査
本県船5隻に操業日誌の記帳を依頼し、全数回収し、整理した。
結 果
調査結果については、取りまとめ機関である東北区水産研究所に提出するとともに、関係漁協等に情報を提供した。ここでは、調査結果の概要についてのみ示す。
(1) 市場調査
棒受網漁業でのサンマの水揚状況を表1に示す。全国では過去3年を上回る好漁であり、制限数量に達し11月下旬に終漁した。本県沖では10月中下旬に漁場形成があったが、その後終漁まで漁場形成がなく、低調な水揚げに終わった。
いわき市地方卸売市場小名浜魚市場で水揚げされたサンマを採集し精密測定した。実施回数は21回であった。漁獲位置を図1、表2に、体長組成を図2に示す。
標本番号21は、サバ類まき網に混獲されたもので、ほかは全てサンマ棒受網の漁獲物である。