平成13年度 事業報告書 - 131/171page

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W 海底環境調査

 1 サイドスキャンソナー調査

根本昌宏・小野安芳・八巻憲治

目     的

 本県沿岸の海底地形の水平的な特徴を明らかにし、漁場造成の一助とする。

方     法

 調査はEG&G社製デジタルサイドスキャンソナ(型式DF 1000)を用い、いわき丸と拓水により実施した。いわき丸の調査条件は、測線間隔を経度0.4分、周波数100kHz、測定レンジ400m、船速5ノットでアーマドケーブルを用いて水深100m 200m付近の沖合海域の調査を行った。拓水の調査条件は、測線間隔を経度0. 2分、周波数100kHz、測定レンジ200m、船速5ノットでケプラーケーブルを用いて水深50m以浅の沿岸海域について調査を行った。

結     果

 平成13年度に行った調査海域を図1に、調査により得られたデータのサンプルを図2に示す。サイドスキャンソナーでは砂地や泥場のように音波の反射が弱いところは白く映り、石や魚礁など反射が強いところは黒く映る。また、特に起伏が強いところも黒、または白い反応となる。

 図2の海域では周囲が砂地で、そこに起伏のある天然礁が存在していることがわかる。なお、図中で上下に太い線が見えるが、これは曳航体の航跡である。

 成果は「福島県沿岸海域マップ(平成8年3月、県農林水産部水産課)」に準じて公表する予定である。

図1


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