平成13年度 事業報告書 - 133/171page
2 海底地形調査
根本昌宏・八巻憲治
目 的
いわき丸に搭載されているアトラス社製海底地形探査装置(ファンスイープ15)は海底地形の立体的な特徴を数値で把握することが可能で、さらに、3次元図で立体的に確認することも可能であることから、漁場造成事業等の有効な基礎資料として活用が期待される。
方 法
調査時の測深周波数は200kHz、測深レンジは400m、測深ビーム数は最大で600本、船速は8ノットであった。測線幅は水深に応じて調整した。
船上装置で収録したデータは磁気テープを介して陸上装置に複写し、潮汐補正・スムージング処理を行った。結 果
平成13年度までにデータ集録を終了した海域を図1に示す。これらの海域のデ-タについては編集中である。
本調査の成果品はA1版のカラー印刷だが、掲載は不可能なので、一部を拡大しモノクロにしたサンプル図を図2に示す。この海域では、図の右側が水深約20mの平場であるのに対し、左側は等深線が密で非常に起伏に富んだ地形となっている。一番浅いところでは水深が約15mで、右側の平場よりも最大で5m程度の高さがあることがわかる。