平成13年度 事業報告書 - 155/171page
2)稚貝発生量調査
加藤 靖
目 的
松川浦のアサリの再生産状況を把握するために、稚貝の発生状況を調査する。
方 法
平成13年7月19・23日に図4に示す20地点において、表層25p×25p×深さ約10pの範囲を角スコップですくい取り、目合い1oの篩でふるって残ったものを支場に持帰り、そこからアサリを拾い出し、数と殻長を調査した。
結 果
調査結果を図5に、平成9年〜13年までの個数を表2に示す。
今年度の調査点で最も稚貝の数が多かったのは、湾口部のSt.1で800個/u、次いで地島北側水路沿いのSt.3で480個/u、瀬方漁場のSt.4の464個/u、揚汐のSt.12の448個/uであった。
和田側湾奥部のSt.2、宇多川河口部のSt.13、機械島以南の湾奥部St.14から20までは発生量が少なかった。
過去の結果と比較すると、稚貝の発生量は湾口部が多く湾奥部は少ないという傾向は変らないが、量は平成11年、12年より少なく、平成9年と近かった。