福島県長期総合教育計画41/4-086/330page

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  また、同年齢幼児のもう一つの保育機関である保育所に収容されている5才児を加えても、普

 及率が36.6%にとどまり、全国水準を下まわっている。

  さらに、このような現状にある普及率は、今後高まることが予測されるが、仮に従来どおりの

 伸び方をするとすれば、現在の全国水準の開きは、さらに大きくなるものと予測される。

  したがって今後は、幼児教育の重要性にかんがみ、すべての該当年齢幼児に対して幼児教育を

 施すことを目標とし、施設の拡充整備をはかり、幼稚園の就園率をさし当って全国水準なみに引

 き上げることが、本県教育の重要な課題である。

(2) 幼稚園の設置状況をみると昭和39年5月1日現在、公立47、私立97、計144の幼稚園が設置さ

 れているが、地域別、設置者別の分布状況は、第3表のとおりである。


第3表 地域別、設置者別幼稚園数 (39.5.1現在)

地域 市部、郡部 公立 私立 比率(%)
県北 市部 12 11 23  
郡部 5 2 7  
17 13 30 20.8
県南 市部 - 2 2  
郡部 3 1 4  
3 3 6 4.2
会津 市部 1 11 12  
郡部 12 8 20  
13 19 32 22.2
相双 市部 - 6 6  
郡部 - 4 4  
- 10 10 6.9
常磐 市部 6 31 37  
郡部 4 1 5  
10 32 42 29.2
郡山 市部 - 13 13  
郡部 4 7 11  
4 20 24 16.7
全県 市部 19 74 93 (64.6)
郡部 28 23 51 (35.4)
47 97 144 100.0
公、私別比率 32.6% 67.4% 100.0%  

 設置者別では、私立幼稚園が多く67.4%をしめている。また郡市別では、市部が64.6%、郡部

が35.4%であり市部に集中している。特に市部に私立幼稚園が多く、公立幼稚園は少なくなって

いる。地域別では、常磐地区の29.2%、会津地区22.2%、県北地区20.8%の順に多く、県南、相

双地区は、比較的少ない。

 次に園児数についてみると、第4表のとおりで幼稚園数と同じく市部に集中しているが、その

傾向が一層はなはだしく、市部の園児数の割合は73.6%に達している。

 以上のように、本県における幼稚園教育の普及状況は、地域による格差がかなり大きく、特に


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