福島県長期総合教育計画41/4-088/330page
第6表 在園幼児数別園数
設置者別 1人〜50人 51人〜100人 101人〜150人 151人〜200人 201人〜250人 251人〜300人 301人〜400人 401人〜500人 計 公立 7 20 12 6 1 1 - - 47 私立 11 30 31 6 13 5 1 - 97 計 18 50 43 12 14 6 1 - 144 比率(%) 12.5 34.7 29.8 8.3 9.7 4.3 0.7 100.0
以上のことから本県幼稚園規模は、小規模のものが多いということができる。
学級規模では、幼稚園設置基準の示す1学級当り40人以下の幼稚園は、100園でこれは全体の
69.4%で一応望ましい状況にあると考えられるが、残りの44園30.4%の幼稚園は、基準を超過し
ている。さらに1学級25人以内とする国際公教育会議の勧告の線に添っているのは、11.1%にす
ぎない。施設についてみると、設置基準を下まわっている幼稚園が多く、設備もふじゅうぶんで
ある、したがって今後は、幼稚園の規模の適正化をはかり、1学級当りの園児数を適正なものに
し、施設設備の整備をはかる必要がある。
第7表 1学級当り幼児数別幼稚園数 (39.5.1現在)
設置者別 25人以下 26〜40人 41〜50人 50人以上 計 公立 7 22 15 3 47 私立 9 62 20 6 97 計 16 84 35 9 144 比率(%) 11.1 58.3 24.4 6.2 100.0
(4) 教職員についてみると、公立では園長は兼務(多くは、小学校長)が多く、養護教員は、ほと
んど配置されていない。公私立とも助教諭の占める割合が多い。また幼稚園の教員養成機関は、
国立大学1校、私立大学1校あるが、国立大学卒業者は、幼稚園に就職していない。
したがって、今後急速な幼稚園の拡充に伴う教職員の確保と資質の向上は、幼児教育における
大きな課題である。
(5) 幼稚園を所管する文部省と保育所を所管する厚生省は、ともに幼児対策を重視しているが、協
力提携に問題がのこされている。また幼児教育振興のための家庭、社会の協力体制の確立が必要
である。
〔施策の目標〕
(1) 幼児教育については、特に保育所との関連を明確化するとともに、昭和39年度28%である幼稚
園5才児の就園率を昭和45年度に60%、昭和50年度に67%以上に引き上げるため必要な措置を講
じ、心身障害者その他通園不能者18%を除いた全員が、幼稚園または保育所に収容し得るように
する。