福島県長期総合教育計画41/4-122/330page
(注) 学力偏差値とは、標準偏差を尺度として国の平均点を50とした場合、本県の平均点がどこに位置す
るかを示す数値でX−/S.D.×10+50
(X……県の平均点 M……国の平均点 S.D.……国の標準偏差)
a 小・中学校学力の現況と推移
1) 各教科とも、全国平均より下回っているが、年々学力は向上していると考えられる。すなわ
ち、36年度において、小中学校とも偏差値が46点台であったものが、39年度では、小学校48点
台、中学校47、48点台と伸びてきている。
2) 昭和36年度から39年度までの上昇の著しい教科は中2の社会(+2)
い教科は中2の数学(+0.7)であるが、平均1.3の伸びを示している。
3) 同一人の学力の伸びをみるため、38年度の中2の各教科の学力偏差値と、39年の中3のそれ
とを比較すると、全教科上昇している。
国 語……47.8−7.3=0.5 理科……48.1−47.9=0.2
社 会……48.1−7.9=0.2 英語……47.2−46.5=0.7
数 学……47.6−47.1=0.5
4) 小学校の2教科を総合して、全国的な位置づけをA、B、C、Dの4段階で示せば、Cの段
階にあり、中学校はDの段階に位置し、いずれも満足すべき状態ではない。
b 地域類型別にみた学力
県全体からみると、全国平均より下回っているが、地域類型別にみると、全国平均を上回って
いる地域がある。小学校では、
鉱山市街 その他の市街 鉱山 普通農村 その他
等であり、中学校では、
漁村(中2) 鉱山市街(中3) 漁村(中3)
等である。
また、全国平均より劣っているのは、小学校では、
山村 農山村 純農村 へき地
等であり、中学2年では、
商業市街 鉱山 山村 小都市 農山村 純農村 普通農村 へき地
等であり、中学3年では、
商業市街 鉱山 山村 農山村 純農村 普通農村 へき地
等である。
本県の場合、特に比率の高い農山村、純農村、普通農村地域の学力が、県全体の学力に大きく
影響するものと考えられる。