福島県長期総合教育計画41/4-278/330page
また、最近、青少年の健全な余暇活動として全国的に発展しているユース・ホステル施設
について、東北各県と比較すると、第13表のとおりであり、本県は最も少ない。
第13表 ユース・ホステル設置数 (昭41.2 県保健体育課調)
青森 岩手 宮城 秋田 山形 福島 全国計 全国平均 施設数 10 9 6 7 14 5 480 10.4
また、本県の設置場所については、猪苗代町3、柳津町1、川前村1とかたよっている。
このように、施設数が少ないこと、地域により施設のかたよりがあることは、全国から訪れ
る青少年に対して不便をかけている。
市町村のスポーツ、レクリエーションの場としての市町村民用運動場広場については、第
14表のとおりであり、全国平均を下まわっている。
第14表 市町村民用運動場設置数 (昭39.1 県保健体育課調)
青森 岩手 宮城 秋田 山形 福島 全国計 全国平均 施設数 1 1 0 1 3 0 116 2.5
このような体育施設不足を補うものとして、学校体育施設の利用が考えられるが、
(1) 学校自体の体育施設が不足している。
(2) 利用時間が学校と一致している。
(3) 学校管理上の問題点がある。
などの理由から、学校体育施設の利用は困難で利用度は少ない。
以上の諸点より、県並びに市町村において、社会人が手軽に使用できる体育施設を設置す
るよう積極約な計画をたて、建設に努力しなければならない。
〔施策の目標〕
本県における体育施設の現状をみて、次の目標により、これをおしすすめ、県民の健康増
進と、活動力ある県民づくりを通じてスポーツの普及と振興をはかる。
(1) 県民が気軽に利用できるとともに、各種体育競技の利用をはかるため、現有の県営体
育施設の整備をはかり、また、不足する施設の建設に努力する。
(2) 県内各市に総合スポーツ・センターを設置する。
(3) 県内各布町村にプール、運動場、体育館等を設置する。
(4) 野外活動施設として、キャンプ場、ユース・ホステル等を設置する。