第3次福島県長期総合教育計画(昭和60年度〜昭和70年度)-017/181page

[検索] [目次] [PDF] [前][次]

が増すとともに,生きがいのある生活を求めて県民の学習意欲が高まり,それを満たすための生江教育の拡充が求められている。特に,生涯教育を推進し,社会における総合的な教育機能の向上を図るため,家庭,学校,地域社会の相互の連携・協力が強く望まれている。

しかしながら,生涯にわたる教育の出発点である家庭は,価値観の多様化,核家族化などの進行に伴い,基本的生活習慣のしつけ,自制心のかん養などの面で教育機能を十分に果たし得ない状況にある。

また,学校教育については,児童生徒の問題行動の増加や過熱した受験競争などに関連して様々な論議が展開されており,その改善充実を図ることが求められている。さらに,地域社会については,各種の学習活動,文化活動,体育・スポーツ活動等広範な活動が行われているが,社会の都市化による連帯意識の希薄化等により,教育機能の低下が指摘されている。また,家庭,学校,地域社会の連携・協力は,学校の機能や施設の地域社会への開放,家庭教育に関する学習機会や情報の提供,あるいはPTA活動の充実等を通じて,様々な形で進展しているものの,必ずしも十分とは言えない状況にある。

したがって,今後は,県民の生涯にわたる学習を推進するため,生涯教育推進組織などを通じ,家庭,学校,地域社会のそれぞれの教育機能の一層の充実に努めるとともに,総合的な視点に立って三者の有機的な連携・協力を更に強化する必要がある。

施策の基本方向

1 生涯教育推進組織の整備充実

 生涯教育推進の中心的組織として,生涯教育推進会議を設置し,その機能の充実を図るとともに,市町村における生涯教育推進組織の整備充実を促進する。

2 生涯教育の普及・啓発の推進

 生涯教育関係機関との密接な連携を図りながら,生涯教育の普及・啓発のための具体的な方策を講ずる。また,生涯学習を援助するため,生涯教育データバンクを設置し,学習情報提供・学習相談体制の整備充実に努める。

3 生涯教育施設の整備

 生涯教育推進の拠点としての生涯教育センターの設置について検討するとともに,社会教育施設,文化施設,体育・スポーツ施設などの整備に努める。


[検索] [目次] [PDF] [前][次]

Copyright (C) 2001 Fukushima Prefectural Board of Education All rights reserved.
掲載情報の著作権は福島県教育委員会に帰属します。