第4次福島県長期総合教育計画(平成5年度〜平成12年度)-014/136page
2 生涯学習機会の整備充実
(1) 関係機関等との連携
生涯学習に関する県の事業は,320事業(平成4年度)に及んでいます。
また,生涯学習に関する事業を実施している機関・団体は,公共職業能力開発施設,保健所・消費生活
センターなどのほか,財団法人福島県長寿社会推進機構や商工関係団体,メセナ活動*を行う企業など広く
民間にも及んでいることから,これらの機関・団体との連携を深め,学習機会の充実を図ることが求めら
れています。
したがって,今後は,これら関係機関・団体に対して事業の後援を行うなど,積極的な連携を図るとと
もに,それぞれが事業の企画能力を高めることができるよう指導,援助する必要があります。
(2) 学校の教育機能の活用
学校は,生涯学習の基礎を培う教育機関であるとともに,
地域の人々に様々な学習の機会や場を提供する役割を担っ
ています。このため,児童生徒に対しては,自ら学ぶ意欲
と社会の変化に対応できる能力の育成に努めるとともに,
地域の人々に対しては,社会教育との連携による生涯学習
の機会と場を拡充することが求められています。特に学校
は,地域における教育・文化の中心的役割を担っており,
その機能の開放が期待されています。現在,学校の校庭や
体育館など体育施設の開放は,広く行われつつありますが,
さらに,大学開放講座や高等学校開放講座等による学習機
会の拡充が求められています。
高等学校開放講座におけるワープロ教室
図2−1 大学・高校開放講座における学習内容(平成3年度)
(注) 平成3年度 大学・高校開放講座実績
大学:10校,高校:6校
(資料) 生涯学習課調査
* メセナ活動:フランス語で,文化・芸術活動への擁護と援助を意味する。最近は,日本でもメセナ活動の気運が高まり,1990年には,企業メセナ協議会が発足している。