第4次福島県長期総合教育計画(平成5年度〜平成12年度)-088/136page

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9 幼稚園教育の充実

(1) 就園機会の拡充

 幼児期は心身の発達が著しく,人間形成のうえで極めて重要な時期であることから,幼稚園教育に対す

る社会の期待や関心も高まっています。また,近年の社会環境・生活環境の変化に伴い,幼稚園に入園を

希望する幼児が増えています。

 このため,入園を希望する5歳児のみならず,4歳児や3歳児についても,入園を希望するすべての幼

児が幼稚園教育を受けることができる必要な措置を講ずるよう促進に努めます。特に,幼稚園の未設置の

町村や幼稚園の不足している地域については,地域の実態等に十分考慮しながら,幼稚園の普及・充実に

努めます。

 また,幼稚園教育の目的や機能について十分な理解や認識が得られるよう努めるとともに,保育所との

関連にも配慮しながら就園率の上昇に努めます。


(2) 教育内容・方法の改善充実

 近年の幼児を取り巻く社会の変化は,幼児の生活や意識にも大きな影響を及ぼしています。このような

中で,幼児の望ましい成長・発達を願い,幼児期の特性を踏まえた適切な幼稚園教育が行われるよう努め

る必要があります。

 このため,教員一人ひとりが十分な共通理解に立ち,幼

稚園教育要領の趣旨の実現が図れるよう,教育課程の編成

や指導計画の作成,指導の在り方等に関する指針や実践例

などを示した幼稚園教育指導資料を作成,配付し,各幼稚

園がそれぞれの教育課題に基づく特色ある教育課程の編成

が行われるよう指導に努めます。

 また,幼稚園の教育課程の実施に伴う諸問題に関する研

究協議を行う教育課程研究集会を実施し,指導計画の作成

や指導の在り方等について,具体的な保育の場面を通して

の研究を推進し,幼稚園教育の振興充実に努めます。

 さらに,新規採用教員を対象にした研修,実技指導向上のための講習会,指導者養成のための講座等を

開催し,幼児の発達や理解,幼児の生活経験に即した指導等についての講義や演習・実習等を行い,幼稚

園教員の指導力や資質の向上を図るとともに,教育課程や指導方法等の改善に努めます。

園児の野外活動

園児の野外活動


(3) 教育諸条件の整備充実

 3歳児の発達の特性からみて,この時期の生活や教育がその後の発達に重要な意味をもつことが指摘さ

れています。このことから,3歳児を含む適切な幼稚園教育の必要性がこれまでにも増して高まってきて

います。

 このため,国の幼稚園教育振興計画に沿って,幼稚園・保育所の在り方も含めた県としての幼稚園教育

振興計画を定め,3年保育の促進を図るとともに,1学級の幼児数を35人以下とするように計画的な改善


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