第4次福島県長期総合教育計画(平成5年度〜平成12年度)-116/136page
えられます。
このようなことから,誰もが生涯の各時期にわたって楽しめるスポーツを推進することは,極めて大き
な意義を有しています。
また,平成7年のふくしま国体はもとより,各種の全国規模の競技会等において優秀な成績を収めるこ
とは,県民に明るい話題と活力を提供するものであり,本県スポーツの普及・振興を図る上で欠くことは
できません。
(1) スポーツ振興推進体制の整備充実
本県のスポーツの振興は,体育協会をはじめ,各スポーツ・レクリエーション団体及び県・市町村が連
携,協力し,それぞれの役割を果たしながら推進していますが,本県のスポーツをなお一層振興するため
の推進体制としては必ずしも万全とはいえない状況にあります。
このため,各団体及び県・市町村の組織を基盤として,生涯スポーツの充実と併せて,競技スポーツの
振興を図ることができる推進組織の整備促進に努めます。
また,ふくしま国体を契機として一層スポーツの振興を図るため,スポーツ振興のための基金を設置す
るなど,より多くの県民がスポーツ活動に取り組めるよう諸条件の整備に努めます。
(2) 生涯スポーツの充実
生涯スポーツについては,従来からのスポーツに加え,レクリエーション性のあるスポーツやニュース
ポーツなど,多種多様なスポーツが様々な場所で活発に実施されています。
しかし,指導者の不足や時間的な制約等の理由により,スポーツ活動の機会に恵まれない人々も依然と
して多い状況にあります。
このため,各スポーツ・レクリエーション団体の組織の整備充実や指導者の養成に努めるとともに,県
民スポーツ・レクリエーション祭や県民スポーツ大会等の事業の充実を図るなど,県民の多様な運動欲求
に応えるための諸条件を整備し,生涯スポーツの充実に努めます。
また,生涯スポーツにおける国際交流を支援し,国際化への対応を一層促進するよう努めます。
(3) 競技スポーツの振興
本県の競技スポーツは,県体育協会及び県が中心となって各競技団体の組織の整備を促進し,計画的な
競技会の開催や競技力の向上に努めていますが,ふくしま国体の総合優勝を目指すためには,なお一層競
技力の向上を図る必要があります。国体後も,ふくしま国体に向けて培った競技力を更に高い水準で安定
させていくことが重要です。
このため,選手の資質や能力を十分に引き出すことのできる専門性の高い指導者を養成・確保するとと
もに,組織的,計画的な選手の育成・強化に努めます。
また,国際競技会の誘致を促進するとともに,海外への選手の派遣を支援するなど,スポーツを通した
国際交流の推進に努めます。
(4) スポーツ施設の整備と活用
スポーツの振興には,スポーツ施設の整備充実が極めて重要です。