平成11年度福島県児童生徒の健康、体力・運動能力の現状-027/55page
長座体前屈
1 準備
幅約22cm・高さ約24cm・奥行き約31cmの箱2個(A4コピー用紙の箱など),段ボール厚紙1枚(横75〜80cm×縦約31cm),ガムテープ,スケール(1m巻き尺または1mものさし)。
高さ約24?の箱を,左右約40cm離して平行に置く。その上に段ボール厚紙をのせ,ガムテープで厚紙と箱を固定する(段ボール厚紙が弱い場合は,板などで補強してもよい)。床から段ボール厚紙の上面までの高さは,25cm(±1cm)とする。右または左の箱の横にスケールを置く。
2 方法
(1) 初期姿勢:被測定者は,両脚を両箱の間に入れ,長座姿勢をとる。壁に背・尻をぴったりとつける。ただし,足首の角度は固定しない。肩幅の広さで両手のひらを下にして,手のひらの中央付近が,厚紙の手前端にかかるように置き,胸を張って,両肘を伸ばしたまま両手で箱を手前に十分引きつけ,背筋を伸ばす。
(2) 初期姿勢時のスケールの位置:初期姿勢をとったときの箱の手前右または左の角に零点を合わせる。
(3) 前屈動作:被測定者は,両手を厚紙から離さずにゆっくりと前屈して,箱全体を真っ直ぐ前方にできるだけ遠くまで滑らせる。このとき,膝が曲がらないように注意する。最大に前屈した後に厚紙から手を離す。
3 記録
(1) 初期姿勢から最大前屈時の箱の移動距離をスケールから読み取る。
(2) 記録はセンチメートル単位とし,センチメートル未満は切り捨てる。
(3) 2回実施してよい方の記録をとる。
4 実施上の注意
(1) 前屈姿勢をとったとき,膝が曲がらないように気をつける。
(2) 箱が真っ直ぐ前方に移動するように注意する(ガイドレールを設けてもよい)。
(3) 箱がスムーズに滑るように床面の状態に気をつける。
(4) 靴を脱いで実施する。