平成11年度福島県児童生徒の健康、体力・運動能力の現状-029/55page

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20mシャトルラン (往復持久走)

1 準備

テスト用CDまたはテープ及び再生用プレーヤー。20m間隔の2本の平行線。ポール4本を平行線の両端に立てる。

20mシャトルランの準備
2 方法

(1) プレーヤーによりCD(テープ)再生を開始する。

(2) 一方の線上に立ち,テストの開始を告げる5秒間のカウントダウンの後の電子音によりスタートする。

(3) 一定の間隔で1音ずつ電子音が鳴る。電子音が次に鳴るまでに20m先の線に達し,足が線を越えるか,触れたら,その場で向きを変える。この動作を繰り返す。電子音の前に線に達してしまった場合は,向きを変え,電子音を待ち,電子音が鳴った後に走り始める。

(4) CD(テープ)によって設定された電子音の間隔は,初めはゆっくりであるが,約1分ごとに電子音の間隔は短くなる。すなわち,走速度は約1分ごとに増加していくので,できる限り電子音の間隔についていくようにする。

(5) CD(テープ)によって設定された速度を維持できなくなり走るのをやめたとき,または,2回続けてどちらかの足で線に触れることができなくなったときに,テストを終了する。なお,電子音からの遅れが1回の場合,次の電子音に間に合い,遅れを解消できれば,テストを継続することができる。

3 記録

(1) テスト終了時(電子音についていけなくなった直前)の折り返しの総回数を記録とする。ただし,2回続けてどちらかの足で線に触れることができなかったときは,最後に触れることができた折り返しの総回数を記録とする。

(2) 折り返しの総回数から最大酸素摂取量を推定する場合は,参考「20mシャトルラン(往復持久走)最大酸素摂取量推定表」を参照すること。

4 実施上の注意

(1) ランニングスピードのコントロールに十分注意し,電子音の鳴る時には,必ずどちらかの線上にいるようにする。CD(テープ)によって設定された速度で走り続けるようにし,走り続けることができなくなった場合は,自発的に退くことを指導しておく。

(2) テスト実施前のウォーミングアップでは,足首,アキレス腱,膝などの柔軟運動(ストレッチングなどを含む)を十分に行う。

(3) テスト終了後は,ゆっくりとした運動等によるクーリングダウンをする。

(4) 被測定者に対し,最初のランニングスピードがどの程度か知らせる。

(5) CDプレーヤー使用時は,音がとんでしまうおそれがあるので,走行場所から離して置く。

(6) 被測定者の健康状態に十分注意し,疫病及び傷害の有無を確かめ,医師の治療を受けている者や実施が困難と認められる者については,このテストを実施しない。


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