平成12年度福島県小学校新教育課程説明会要項-008/64page
間90単位時間程度、第3学年及び第4学年では年間85単位時間程度、第5学年及び第6学年では年間55単位時間程度を配当するとともに、実際に文章を書く活動をなるべく多くしたり特に取り上げて指導したりすること。
6)「C 読むこと」に関する指導については、読書意欲を高め、日常生活において読書活動を活発に行うようにするとともに、他の教科における読書の指導や学校図書館における指導との関連を考えて行うこと。
7)低学年においては、生活科との関連を図り、指導の効果を高めること。
(2)各学年の内容の〔言語事項〕の取扱い
1)音声、文字、文法事項などのうち繰り返して学習させることが必要なものについては、特にそれだけを取り上げて学習させるよう工夫すること。
2)毛筆を使用する書写の指導は、第3学年以上で行い、各学年年間30単位時間程度とすること。
3)学年ごとに配当されている漢字は、児童の学習負担に配慮しつつ、必要に応じて、当該学年以前の学年又は当該学年以降の学年において指導することができること。
(3)取り上げる教材についての観点
1)教材は、話すこと・聞くことの能力、書くことの能力及び読むことの能力を偏りなく養うことや読書に親しむ態度の育成をねらいとし、児童の発達段階に即して適切な話題や題材を精選して調和的に取り上げること。
2)「C 読むこと」の教材については、説明的な文章や文学的な文章などの文章形態を調和的に取り扱うこと。
その際、児童の疑問や課題を取り上げ、読書を通して自分の考えを広げたり深めたりするような学習や問題解決的な学習を工夫する。
(4)内容の取扱いについての配慮事項
1)相手意識・目的意識について
「伝え合う力」を高めるためには、自分にとっての相手意識・目的意識を学習指導計画に位置付け、「3 内容の取扱い」に示された言語活動例の具体化を工夫すること。
2)場面や状況、条件意識について
自分にとっての相手意識・目的意識を中核に、目的や意図に応じた「伝え合う力」を高めるためには、「自分にとっての場面や状況、条件意識」を、子供の側から臨場感が持てるように準備したり、想定したりする必要がある。
3)既習の学習内容や方法等を生かすこと。