教育福島0016号(1976年(S51)11月)-017page
道路別発生状況を第一原因者についてみると、発生件数については国道では四十九号線が多発しており、県道、市町村道でも合計二百四十七件となっているが、各道路の通行量から各道路別全事故に占める割合について注目する必要がある。国道では三桁国道、(一一四号、 一一八号、二八九号、二九四号、三四九号線)の割合が高く、県道も同じく高率を示している。特に死者の多い一般県道の走行については、道路状況、通行量もさることながら、違反走行によるのであって、運転者のマナーにより当然回避できるものである。
時間別被害状況から、子供の事故発生の時間帯と同じく、登、下校時における件数及び日中の発生件数については同様のことがいえるが、午後八時以降から午前六時までの発生件数が七十件を数え、深夜の二輪車の運転での事故報告をみると、家庭での管理の甘さ監督の不行届きが目立つこと、高校生の不必要な外出行為であること、不良性を帯びた交友などがその原因とみなされる。このことについては、生徒もさることながら、家庭での指導監督と管理のしかたについて猛省をうながしたい。
次に当事者別通行目的別被害状況によると、やはり二輪車による死傷者が多く、原付一種、二種、自動二輪、軽二輪の順になっており、死者だけでは原付一種に対して五十t以上の二輪車で二倍の六名になっている。いわゆる大型二輪車による事故の危険性を痛感させられる。そのほか意外に被害の多いものに普通車がある。この原因には無免許運転、運転未熟が大部分を占めている。
3、昭和五十一年八月末までの交通事故について
昭和五十一年八月末現在の交通事故を昨年同期と比べ表にまとめたので、今後の指導に参考資料として活用してほしい。(資料は、福島県警交通部交通企画課の提供による。)
(図13)道路別発生状況
(第1原因者)
(表17)道路別事故発生件数
(表18)時間別被害状況
(表19)曜日別被害状況
(表20)当事者別通行目的別被害状況 ○数は死者で外数
(表21)昭和51年1月〜8月末までの交通事故発生状況
○死者
○傷者