教育福島0026号(1977年(S52)11月)-002page
五十二年度文化功労者
佐竹(陶芸)・中柴(文学)両氏
福島県教育委員会では、多年にわたり本県の教育・文化の向上発展のために貢献されたかたがたに対し、文化の日に文化功労者の表彰を行っておりますが、昭和五十二年度の文化功労賞は、中柴光泰氏(いわき市)、佐竹富三氏(本郷町)に贈られました。
中柴氏は、いわき短大学長をはじめとして、永年にわたり本県教育に情熱を傾注され、その間、いわき市の生んだ明治の歌人天田愚庵(あまたぐあん)の研究に半生をかけ、多くの文芸著書を残されました。
佐竹氏は、明治十年創業の富三窯三代目窯元として広く知られ、会津白磁の伝統を守るとともに、現在会津在住の数多くの陶芸家の指導的役割を果たす一方、本県窯業界の後継者育成にも尽力しておられます。