教育福島0049号(1980年(S55)02月)-012page

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へき地教育

へき地の学校の指導は、平地の学校と基本的に変わるものではない。しかし、へき地、過疎地域の児童生徒には共通の特性があり、また、学級編制にあっても少人数学級か複式学級で構成されている場合が多い。これらの特性をよく把握し、その特性を生かした指導が重要な課題となる。

 

一、新学習指導要領の趣旨を、十分に研究し、地域の素材を生かした複式学級学習指導計画に改善を図る。

 

(一)複式学級学習指導計画の改善を図る。

(1)指導計画の作成に当たっては、学習指導要領及び指導書をよく理解し、複式学級の実態に合ったように改善する。

(2)地域の実態に即して、その地域の素材を十分に生かせる指導計画に改善を図る。

(二)自主的に常習する習慣形成を意図した指導過程を工夫する。

(1) 直接指導と間接指導とを、有機的に関連づける指導過程を工夫する。

(2) 間接指導の学習が主体的になされ、課題の解決・習熟・応用・自己評価など「ひとり学習」の深化を期待した指導に努める。

(3) 間接指導における学習資料の開発と活用を積極的に工夫する。〔複式学級教材構成資料(県教育委員会編)を参照のこと。〕

 

二、少人数学級の特質を生かした指導法の研究を深め、授業の充実を図る。

 

(一)主体的に学びとる力を育てるための指導法を工夫する。

(1) 学習のめあて、その範囲と程度を明らかにし、学習意欲を高める工夫をする。

(2) グループ学習の場合は、グループ内の児童生徒が共通の目的や問題をもって結びつき、各自の興味や関心に応じて、自主的に問題解決に取り組めるよう努める。

(3) 自己評価の機会を設け、自己の能力開発に立ち向かわせる配慮をする。

(4) 直接指導では、主体的な学習を成立させるための指導を重視する。

 

(二) 一人一人を生かし、よりよい人間関係を育成するための学習形態を工夫する。

(1) 学習の内容に応じ、個別・小集団・学級集団・学校集団等の適用を図る。

(2) 積極性や社会性を育てるために集団活動の機能を活用し、自信をもって行動できるよう努める。

(3) 学習の効率を高める資料の適切な提示や、活用のあり方を工夫する。

(4) 児童生徒の特質から、表現力を高めるため、読解力・作文力・発表力の育成を学級・学校全体で努力する。

(5) 校内の研究協力体制を確立し、各教科・道徳・特別活動等の学習形態を工夫する。

 

三、教育機器を積極的に活用し、児童生徒の学習経験の拡大を図る。

 

(一) 学習に興味と意欲をもたせるために、学習資料の作成、収集を図り、指導過程に位置づけ、学習経験の拡充を図る。

(二) 個別学習の充実のための教育機器の活用に努める。

(三) 資料や教育機器の保管、管理体制を整え、資料等の累積及び活用を積極的に進める。‘

 

国語

 

小学校

 

小学校

 

本年度は、新学習指導要領に基づく完全実施の年に当たるので、新学習指導要領の趣旨・内容についての理解を十分にもつようにする。

なお、指導に当たっては、「言語の教育としての立場をいっそう明確にする」の基本方針に添い、言語活動の重点化を図り、文章表現をはじめ、言語表現力を高めるよう配慮する。

更に、各学年の目標や各領域の指導事項を教科書との関連で確かめ、単元、題材・単位時間のねらいを明確にして学習活動を展開する。

 

一、国語科における基礎的な能力を高めるよう指導を工夫する。

 

(一) 文字や語句等の言語事項の指導を重視し、指導計画・指導過程に位置づけて指導する。

また、必要に応じ、取り上げて指

 

 

 

 

 


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