教育福島0064号(1981年(S56)09月)-016page

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昭和五十五年度公立高等学校全日制の課程卒業者の進路状況は、次のとおりである。(昭和五十六年五月一日実施の学校基本調査による。なお、五十五年度以前の数値も、すべてその年度に対応する学校基本調査によるものである。)

 

一 概況

 

◆ 卒業者総数は、男子一万二千三百九十九人、女子一万一千六百八十一人計二万四千八十人である。

◆ 大学・短期大学等(大学、短期大学、大学、短期大学の別科、高等学校専攻科への進学者など。また、就職進学者も含む。)への進学率は、昭和四十九年度の二十七・四パーセントから年々減少を示して来たが、本年度は二十三・四パーセントと前年度に比し、○・三パーセントの増をみた。しかし五十三年度からの三か年に限ってみれば、いずれも二十三パーセント台で、安定した傾向を示している。

 

◆ 就職率は、五十年度の四十九パーセントから年々増加を示し、本年度は五十二・八パーセントとなった。とくに五十三年度からの三か年では、男女の差がほとんどみられなくなってきている。

◆ 就職者の県内留保率は、四十九年度の四十五パーセントから年々増加を示し、五十一年度には五十三・八パーセントと五十パーセントラインを超え五十四年度には六十一・三パーセント五十五年度は六十二・二パーセントを、示した。

◆ 各種学校等への入学率は十三・三パーセントを示し、五十三年度からの三か年では大きな変化はなく、ほぼ安定した傾向を示している。

 

二 進学状況について

 

(一) 大学・短期大学等への進学(表1・2図1参照)

 

進学数は、男子二千六百七十四人(二十一・六パーセント)、女子二千九百六十八人(二十五・四パーセント)計五千六百四十二人(二十三・四パーセント)である。

男子の大学進学数は二千五百三十六人で、女子の九百五十三人を上まわっているが眺逆に短期大学への進学数では、女子が二千一人で、男子の百十五人を大きく上まわっている。例年、女子の進学率が、男子のそれを上まわっているのは、この短期大学への進学数の差によるものである。

また、五十三年度からの三か年の進学率を男女別にみれば、男子は二十一パーセント台、女子は二十五パーセント台で、安定した傾向を示している。

学科別にこの三か年の進学率をみれば、普通科では三十二パーセント台、工業科では六パーセント台、農業科(水産科を含む、以下同じ)四パーセント台とそれぞれ安定した傾向を示している。しかし、商業科では、十二パーセント台から二パーセントほど減少している。

なお、理数科の進学率は、五十一・六パーセント、前年度四十四・四パーセントと、高い値を示しながら変動は大きい。これは、例年卒業者総数が百六十人ほどで、比較的その数が小さいためである。

 

(二) 各種学校等への入学(表1参照)

 

入学者数は、男子千二百十三人(九・八パーセント)、女子千九百八十二人(十七・○パーセント)、計三千百九十五人である。

五十三年度からの三か年の入学率をみれば、男子は、九パーセント台から十パーセントラインをうかがいながらほぼ安定し、女子は、十七パーセント近辺の値をとりながらほぼ安定している。

 

(三) 次年度進学希望者(表1参照)

 

次年度進学希望者数は、男子千八百二十五人(十四・七パーセント)、女子三百八十八人(三・三パーセント)計二千二百十三人(九・二パーセント)である。

この三か年についてみれば、五十三年度、五十四年度はともに男女計において十パーセントであったが、五十五年度は前年度に比し、○・八パーセント、実数において二百三十五人の減となっている。

 

(四) 地域別大学進学率(表2参照)

 

全般的にみて、前年度と大きな変わりはない。

 

(五) 学部別進学者(表3参照)

 

進学者総数五千六百四十二人の内訳は、文科系二千三百七十五人(四十二・一パーセント)、理科系千四百五人(二十四・九パーセント)、その他千八百六十二人(三十三・○パーセント)となっている。

 

(六) 大学別進学者数(表4参照)

 

表4は、主に進学した大学について進学者の実数を示したものである。

国立では、福大(教)、東北大、福大(経)、山形大、新潟大に多く進学しており、私立では、日大、東北学院大、東海大、東北福祉大等に多く進学している。

 

(七) 共通第一次学力検査について

 

志願者数は、男子二千六百十四人(前年度二千六百七人)、女子九百五人(前年度九百七人)、計三千五百十九人(前年度三千五百十四人)で、前年度とほぼ同じである。(高校長協会調べによる)

 

 

 

 

 


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