教育福島0079号(1983年(S58)02月)-010page

○　学校経営全般にわたり、教育目標具現のための具体的計画を立て実践する。

○　教職員の士気を高め、組織を生かし、協力して経営に当たる。

　

二　教育課程の改善・充実に努める

　

○　学校の主体性を確立し、地域・学校・児童生徒の実態に即し、教師の創意を結集して教育課程を編成、実施する。

○　実施状況を常時反省、評価し、教育課程の改善を進める。

○　「創意を生かした教育活動の時間」の内容・運営を改善する。特に特別活動とのかかわりについて明確にする。

○　小学校低学年における合科的指導を積極的に推進し、その指導計画の改善を図る。

○　中学校における選択教科の履修については、内容・指導方法・評価について吟味する。

　

三　学習指導の質的な改善・充実に努める

　

○　教材の精選・重点化を図り、学習指導にゆとりを持たせる。

○　基礎的・基本的な知識、技能、態度を確実に身につけさせるよう努める。

○　自ら考え正しく判断する能力、創造的な能力、主体的に学習する能力を育成するため、指導計画及び指導方法の改善を図る。

○　教材教具の適切な使用、学校図書館の効果的利用を工夫する。

○　学習指導の評価に当たっては、指導と評価の一体化を図るよう評価方法を工夫する。

　

四　道徳教育の充実に努める

　

五　特別活動の充実に努める

　

六　生徒指導の充実に努める

　

七　へき地・小規模校の教育の充実に努める

　

(以上「各教科指導の重点」参照)

　

八　体育、保健・安全の指導を充実する

　

○　学校教育全体を通じ体力の向上を図る。

○　生命尊重を基盤とし、保健・安全の指導を徹底する。

　

九　教職員研修の効率的推進に努める

　

○　日常の教育活動と直結した研修活動を推進する。

○　個人研修を充実し、それを基盤とする共同研修を積極的に進める。

○　授業研究を効果的に推進する。

○　児童生徒の人間像を全体としてとらえ、その全人的な指導のあり方の研究を推進する。

次に、各教科等の指導の重点を掲げる。

　

国　　　　語

　

小　学　校

　

国語を正確に理解し表現する能力を養うとともに、国語に対する関心を深め、言語感覚を養い、国語を尊重する態度を育てるため、特に次の点に努力する。

なお、指導計画の作成及びその展開に当たっては、言語の教育としての立場を一層明確にするとともに、表現力を高めるよう十分配慮する。

また、学校生活全体における言語環境を整え、児童の言語活動が適正に行われるよう努める。

　

一　国語科における基礎的な能力を高めるよう指導を工夫する

　

(一)　言語事項の指導を一層重視し、指導計画や指導過程への位置づけを明確にして指導する。

また、児童の実態に即して繰り返して学習することが必要なものについて、特にそれだけを取り上げて指導することを考慮するなどして、基礎的な能力が、系統的にしかも確実に身につくよう指導を工夫する。

(二)　書写の指導に当たっては、硬筆・毛筆の関連を重視して指導計画を再検討する。

また、国語科書写の立場を明確にして、字形、筆順、点画、文字の大きさ・配列等の基礎的技能を高めるよう工夫するとともに、指導のねらいに照らした具体的な評価によって望ましい態度、習慣を養うようにする。

　

二　作文の指導を計画的に行い、文章表現力の向上を図る

　

(一)　作文を主とする指導計画を作成し作文の時数を確保する。

その際、各学年の目標や指導事項を十分検討し計画する。

(二)　表現活動をとおして、児童の思考力を高め、感受性を豊かにすることができるよう指導を工夫する。

(三)　実際に書く活動に充てる時間を十分に確保し、書く活動をとおして表現力をつけるよう考慮する。

(四)　一人一人の文章表現力を確実に高めるため、児童の実態を的確に把握し、指導の目標を明確にして指導に当たる。