教育福島0088号(1984年(S59)01月)-011page

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教職員の研究論文を読んで

 

福島県教育庁義務教育課長

 

箭内洪一郎

 

福島県公立幼稚園・小・中・養護学校教職員の研究論文募集も、本年度で十三回を迎えました。

この教職員研究論文募集の趣旨は、教職員の自主的な研究を推奨することによって、研究意欲や専門性の向上に資するとともに、児童生徒の学力を高め豊かな人間性の育成を図るものであります。

今年度は、応募者数が昨年度より大幅に増え、先生方の研究意欲の高まりが伺われました。わけても、若い先生方の応募が年々多くなってきていることは、大変心強い限りであります。

毎日の多忙な勤務のなかにありながら、課題を明確にして、その解決のために長い時間と労力を費やし、着実な研究を積み重ねてこられた各先生方の意欲的で真蟄な態度に対し心から敬意を表します。

研究論文をみますと、いずれも、一人一人の児童生徒に目を向け、生徒指導の立場をふまえながら、基礎的・基本的内容を確実に身につけさせる意図をもつものであり、現下の教育課題に立ち向かう望ましいものであります。

教育の効果は、教師の熱意に支えられながら、科学的・実証的な実践が継続されたとき、その高まりが期待されるものであります。理論をふまえ、明確な課題をもって日々の教育実践に当たり、教育内容及び方法の改善・充実を図ることは、教師にとって、何にもまして大切なことであります。

各先生方には、本誌に紹介されている特選入賞論文の研究内容・方法、及び、審査委員の先生方の講評を十分参考にされて、自校のかかえる課題の解決に積極的に取り組まれるとともに、次年度も、さらに充実した研究論文が多数応募されるよう期待いたします。

 

第十三回福島県公立幼稚園・小・中・養護単校教職員研究論文の審査結果について

 

一 応募数

 

本年度は、前年度を三十点も上回る八十八点の応募があり、教育実践研究に対する教職員の熱意が伺われた。

管内別、種類別の応募状況は、表1及び表2のとおりである。

 

二 入賞者

 

八十八点の論文の中から、厳正な審査の結果、十二点の研究論文を入賞とした。

入賞者及びその内容は、表3のとおりである。

 

三 審査

 

(一) 審査基準

・研究の意図及び対象の適切性

・研究計画、内容の適切性

・資料及び解釈の適切性

・実践過程における方法、内容の適切性、具体性

・論旨の一貫性、結論の導き方の必然性

(二) 審査の経過

各教育事務所及び義務教育課で予備審査を行ったうえ、十一月十一日

 

蜂谷審査委員長

蜂谷審査委員長

 

大澤審査委員

大澤審査委員

 

古関審査委員

古関審査委員

 

 


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