教育福島0088号(1984年(S59)01月)-029page
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レディネスの状態から、五年のF子については、達成状況、関心等に問題はないが、思考の過程を大事にする学習であるので、しっかりした「動機づけ」と「課題の把握」を直接指導で行い「ひとり学習」に結びつけたい。
六年生の方は、C子が既習事項の達成度が不十分であるが、C子に対する手だてを用意すれば、間接指導でも、十分に成果をあげることができ、それをもとに集団思考をさせていけば、個の考えをより拡散できると考えた。そのため、C子への手だてをカセットテープで指示できるようにし
ひとり学習→グループ学習
という、ステップを組み、前時までの集約段階である「ふかめまとめる」を間接指導とした。
五年生は、たった一人の学年であるため間接指導に限らず「ひとり学習」という状態になる。そこで、個の考えを拡散させるために、教師の方でそのことを十分に配慮し、F子のレディネスからみての、比較対象となる考えや、発展させるための考え、あるいは、収れんさせるための考えを用意しておく。そのため、前記した基本型をもとに、間接指導の際は「小わたり」することで、形成的評価を行いながら授業を進めることにも留意している。
表2
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