教育福島0090号(1984年(S59)04月)-002page
書 増田忍石 行不由径(論語)
行くに径(こみち)に由らず。
往来をあるくにも、正々堂々と闊歩し、近道や抜け道をしない。つまり、行動にも公明潔白で、姑息な卑劣さなどとらない。
游孔子の門人の子游が◆の武城の長官となった。孔子が「お前の部下にしっかりした人物を得たか」と尋ねると、子游は、「◆台滅明というものがおります。この者は公明潔白で、往来を歩くにも近道や抜け道をせず<行くに径に由らず>、また、公用でなければ決して上官である私の部屋には参りません」と答えたという。