教育福島0091号(1984年(S59)06月)-040page

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進路希望状況等調査結果から

 

=昭和58年度教育調査報告書より=

 

県教育委員会は、昭和五十八年度の「進路希望状況等に関する調査・学校教員統計調査」、いわゆる教育調査報告書を作成いたしました。この報告書は、中学校・高等学校生徒の進路希望及び卒業後の状況を調査し、進路指導及び高等学校の適正配置計画並びに課程・学科等の整備計画の基礎資料を得ることを目的として作成されたもので、調査の対象は、国立・公立・私立の中学校・高等学校の第三学年(定時制課程については第四学年)生徒全員であり、進路希望状況調査は昭和五十七年九月一日現在、卒業後の進路状況調査は昭和五十八年五月一日現在となっております。

今回は、その中から管内別にまとめた中学校・高等学校の進路希望状況について若干の分析をしたものを以下に述べてみます。

なお、分析にあたりましたのは、教育庁総務課調査統計係です。

 

〈調査結果から〉

 

まず(昭・57・9・1進路希望状況調査と昭58・5・1同結果の状況調査)公立中学校についてみると、卒業予定者の90.6%(二万八千二百八人)が公立(全日制)への進学を希望したのに対し、結果では卒業者の74.5%(二万三千二百二十八人)となり、希望に対する満足度は82.3%となった。

これを管内別にみると、第一図のとおり、相双管内では96.7%で、もっとも高く、ほぼ希望通り進学しているのに比べ、県中管内のように74.4%と8割に満たない管内もあり、都市部で受皿が狭く、郡部で広くなっていることがわかる。

以上の状況を背景に、私立(全日制)をみると、県全体では、希望に対し、結果は370.0%で、県北・会津・いわき管内で県平均を上廻っている。なかでもいわき管内の1306.3%は異常値となっており、特に公立高校への志望が強い。(第2図参照)

このことは就職希望者に対する結果状況からも裏づけられる。(第3表参照)結果の構成比が希望を上廻っているところほど進学(全日制公立)希望が強かったと言える。

 

第1表 管内別進路希望状況 57.9.1

中学校

資料:昭和58年度教育調査報告書32頁

資料:昭和58年度教育調査報告書32頁

 

第2表 管内別進路状況 58.5.1

中学校

資料:昭和58年度教育調査報告書33頁

資料:昭和58年度教育調査報告書33頁

 

 

 


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