教育福島0093号(1984年(S59)08月)-051page

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絵・米倉兌「一期一会」

絵・米倉兌「一期一会」

編集後記

夏休み、いかがお過ごしでしょうか。夏休みといっても、教材研究、研修研究会等と忙しい毎日を送っていることと思います。

ところで東北地方の夏は、祭りの季節でもあります。福島県でも各地の七夕や夏祭りがにぎやかにそして勇壮に行われます。夏祭りは、各地に散らばった青年たちが故郷に里帰りし、旧友と出会ったり、恩師との再会があったりといろいろな出会いがくり広げられて、楽しみもまた一段と高まります。

また夏は旅の季節でもあります。若者たちは山へ海へと、若さを発散しに出かけ、子どもたちもキャンプやプールヘとのびのびと遊びに出かけます。そして、やはりそこでもいろいろな人間と出会い、いろいろなことを学んできます。それは書物で学ぶことより、あるいは教科書で学ぶことより多く、深いかもしれません。そのうえ学ぶ場のふん囲気が教室とは異なるので、よけい心に残ることでしょう。

このように、人は、それぞれの人生の中でさまざまな人に出会います。上段の絵は、本誌の表紙絵をお願いしている米倉兌先生の絵−一期一会−です。馬方あり越後の遊女あり盲法師と、芭蕉は、旅の中で、なんと多くのさまざまな人物に出会ったことでしょうか。

学校の教師はどうでしょうか。これまた毎年◆なんと多くの子どもたちを迎え入れ、送り出すことでしょう。そして、一人ひとりの子どもたちに、教師はどんな接し方をしているのでしょうか。その接し方の積み重ねが、本号の特集「豊かな学校教育の推進」と

なるのではないでしょうか。

また本号では、今年度より実施されている管内教育相談事業の教育相談員のお名前を掲載いたしました。教育相談は気骨のおれる、愛情と忍耐のいる仕事です。児童生徒の明るくたくましい日常生活の創造のため奮闘していただきたいものです。

その他取材記事としては、六月二十〜二十一日にあづま荘を会場に行われた中学校教育課程運営講座のもよう、七月十二日に喜多方市において開催された高等学校総合文化祭音楽部門発表会のようすを掲載しました。両記事とも中学校、高等学校の教育現場と密接に関連した内容ですので実践の参考になれば幸です。

教育福島 '84 8月号 Vol.93 昭和59年8月15日発行

●発行所 福島県教育委員会 ●発行者 村岡房之助 ●印刷 福島印刷センター


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