教育福島0120号(1987年(S62)04月)-002page
文化の窓
県立博物館企画展
「ふくしまの顔」を開催
●会期四月十六日〜六月十日
●会場県立博物館
顔はわたしたちにとって、大変身近な存在で、顔にあらわれる事怒哀楽の表情は、日常生活に貢要な役割を果たしています。願は原始から現代に至るまで、さまざまな資料にいろいろな形で表現されてきました。今回は、それらを以下の三テーマに分けて展示しています。
(一)祈りとまじない
資料に顔がえがかれる場合には、何らかの信仰がその裏側にひそんでいる場合が多いようです。ここでは、それらの顔から、原始時代から変化することのない祈りの心をテーマにしました。
(二)化身
ここでは、人間が神に変身するための道具類や、女性が美しく変身するための用具類を扱っています。
(三)人形とおもちゃ
人形はヒトガタとして、悪霊をそれに移す一種の形代として作られ、その後子どもたちのおもちゃとなったものです。このコーナーでは、さまざまの人形やおもちゃの顔を紹介します。今回の展示は、一つの専門分野や時代にとらわれず、「顔」という身近な素材を通して、人間の心を総合的に見てみようとする、当博物館では、はじめての「試みです。できるだけ親しみやすい展示にしょうと努力したつもりですので、「顔」の集大成をお楽しみください。
▲鈴石神社の太々神楽面(猿田彦)
▲土面(新地町三貴地貝場)
▲関下人形(人形浄瑠璃の顔)
▲おもちゃの顔(だっこちゃんの顔)