教育福島0122号(1987年(S62)07月)-034page
福島県教育委員会
地域高校進学対策会議を開催
−いわき地区で意識調査−
県教育委員会は、六月十日(水)、午前十時より福島市の自治会館で地域高校進学対策会議を開催しました。
この会議は、本県の中学校卒業者の進路状況の実態を精査し、高等学校進学の適正化に資することを目的に、県教育庁高等学校教育課を主管に今年度初めて設けられたものです。
委員会は県内の中・高校長をはじめ地区教育委員会教育長、県教育庁関係者ら十名によって構成されている。
第一回の同会議では、高等学校進学について、進学希望者及び過年度卒進学見込者の実態を把握し、望ましい高等学校進学のあり方を調査・検討することを視点として、いわき地区を対象とした「いわき地区における中学校卒業者の進路状況と問題点について」という議題に基づいて協議を進めた。また、本年度の事業計画等について意見の交換と話し合いが行われた。
なお、本年度の具体的な調査・検討事項は次のとおりである。
◎アンケート調査
(実施時期七月上旬)
いわき地区の中学三年生・高校一年生とその保護者及び予備校生を対象に進路意識調査をアンケート形式で実施し、八月初旬までに各学校で集計する。
◎懇談会
(実施時期九月上旬〜中旬)
いわき市教委関係者、地域代表、PTA代表、中・高校代表等からなる懇談会を開催し、いわき地区の現状等についての話し合いを予定している。
これらの調査・検討事項は、十月中旬に行われる第二回会議でまとめられ県教委教育長に報告される。
第1回会議であいさつする佐藤県教育長
高校生の文化活動の発展を目指して
−福島県高文連が発足−
本県高校生の文化活動の健全な向上発展を図ることを目的とする福島県高等学校文化連盟(略称福島県高文連)の設立総会並びに記念式が、去る六月十七日に県文化センターにおいて開催されました。
県内の各高校を代表する先生方と生徒、福島市内の高校生、そして来賓の方々、約二千名の出席を得て開かれた総会では、規約や事業計画、予算等の審議に続いて役員の選出があり、会長の樫村五郎磐城高校長はじめ六名の副会長、二名の監事が選ばれました。
総会に引き続いての記念式では、県教育長をはじめとする多数の方々が祝辞を述べ、生徒代表の藤原好恵子さん(福女高生徒会長)は、歩み始めた高文連の今後の活動に向けての期待と決意をこめて「道は遠く険しくとも、共に頑張りましょう」と県下の高校生に呼びかけました。
百十六の加盟校と、合唱、演劇等の十三団体の加入によって発足した福島県高文連が、県下の高校生の積極的な活動によって大きく育ってゆくことが期待されます。
なお、福島県高文連の六十二年度の主な事業は次の通りです。
一、県高校総合文化祭(七月・十一月)
二、全国高校総合文化祭派遣(八月)
三、会報並びに活動記録集の発行
四、加入専門部に対する事業補助
五、未加入団体育成のための助成
美しい歌声で設立を祝う(福島西女高合唱団)