教育福島0125号(1987年(S62)10月)-042page
70年国体
20観技の会4地決定
総合開・閉会式場はあづま総合運動公園に−
第50回国体県準備委員会
昭和七十年に本県で開催される第五十回国民体育大会の福島県準備委員会第四回常任委員会は、八月十七日午後一時三十分から福島県庁の職員研修所講堂で副会長の友田副知事、早川県議会議長ら三十五名の委員が出席して開かれました。
まず初めに、会長(松平知事)に代わって友田副知事が「会場地の選定は、国体開催準備のうえで根幹をなす重要な案件であり、選定にあたっては様々な条件を慎重に検討し、開・閉会式場を中心に県内各方部の均衡を図るよう配慮した」とあいさつをしました。
次に、国体開催準備経過及び先の総務専門委員会における審議結果について報告をうけ、議案の審議に入りました。
審議の結果、秋季大会の総合開・閉会式場は福島市佐原のあづま総合運動公園に決定しました。
また、夏季大会の開・閉会式場となる水泳競技の会場地には郡山市、冬季大会の開・閉会式場となるスキー競技の会場地には猪苗代町等、第一次選定として二十競技の会場地を八市八町二村とすることに決定しました。(表1)
さらに、今年度新たに予定されている施設専門委員会及び競技専門委員会の設置についても原案どおり可決されました。
総合開・閉会式場の選定理由
第五十回国民体育大会総合開・閉会式場をあづま総合運動公園とすることに決定した理由は次のとおりです。
1)既存の施設の中で唯一式典に必要な施設の収容が可能であり、その整備は、新たな運動公園の建設や用地取得を伴う他の既存施設に比べ容易である。
2)必要な宿舎を十分確保でき、選手役員、観客の輸送も対応可能である。
3)式典の係員となる県職員(開会式当日二千二百人、延べ一万千五百人)の動員が極めて容易である。
4)福島市には、各種機関・団体の中枢機能が存在する。
5)あづま総合運動公園は、全国大会等の主会場対応施設として整備が進められてきた歴史的背景がある。
表1 第50回国民体育大会競技会場地第一次選定