教育福島0130号(1988年(S63)04月)-002page
文化の窓
「近代日本の陶芸」展
会期五月二十一日(土)から六月二十六日(日)まで
会場 福島県立美術館
日本のやきものは、人々の生活と密接に関る長い歴史を持っています。それは、日本文化全体に及ぼした大陸文化の大きな影響下にありながら、独自の展開を遂げてきました。このような背景を持つ日本の陶芸は、明治以降新たな局面を迎えます。
明治に入って日本の美術が受けた西洋文化の影響は、陶芸の世界にも及び、制作者は、陶工としての意識から、ひとりの芸術家としての意識へと大きな変化を見せます。また、これを造形的な側面から眺めてみると、明治初期の西洋陶磁の影響、大正期に起った民芸運動、戦後の前衛陶芸など様々な潮流があり、今日では陶芸の領域そのものがますます拡大する方向にあります。
この展覧会は、五十六作家(団体も含む)の作品百六十点により、明治の初めから今日までの陶芸の展開を辿り、作家の造形意識と陶芸観の変遷を浮き彫りにするものです。
観覧料
一般・大学生 八○○円(六五〇円)
高校生 六〇〇円(四五〇円)
小・中学生 四〇〇円(三〇○円)
()内は二十名以上の団体料金
休館日 毎週月曜日
夜間開館日 会期中の毎週金曜日五月二十七日・六月三日・十日・十七日・二十四日は午後八時までご覧頂けます。
(入館は七時半まで)
加籐 唐九郎「志野茶碗・紫匂」昭和54年
鈴木 治「歩く子」昭和37年
富本 憲吉「色絵金銀彩飾壷」昭和28年