教育福島0146号(1990年(H02)04月)-004page
文化の窓県立美術館企画展案内
ヒトのかたち美のかたち
−現代美術にみる人体表現
会期 5月19日(土)〜6月27日(水)会場 県立美術館
遠いギリシアの昔から、芸術家たちは人間と人体に関心をよせ、理想の美を表現しようと努めてきました。機械文明の時代と言われる現代においても、やはり芸術家たちにとって人間とその体は、最も興味ある対象のようです。
現代の芸術家たちは、人体の全体像だけでなく、頭、目、耳、唇、胸、お腹、手、お尻、足など人体の各部分をとらえたり、歩く、走る、食べる、あるいは笑う、泣く、怒るといった人間の根源的な動きや表情などに関心をよせています。
この展覧会では、人間の見せるさまざまなしぐさや表情、あるいは人体の各部をとらえ、現代の美術の技法によって表現した作品を集め、人間の面白さや人体の美しさを発見し、現代美術の多様な表現を見ていこうというものです。
現代美術は難解という印象を受けますが、展示室にならんでいるのは私たちにとって最も身近な人体をテーマとした作品ばかりです
から、誰にでも分かりやすく親近感のもてるものばかりです。しかも、絵画、彫刻、版画だけではなく、陶器やライトスタンド、椅子などもあり、斬新なかたちの、意外にユーモアのある作品たちが登場する不思議な世界が広がります。
主な作家
イヴ・クライン ニキード・サン=ファール ジョージ・シーガル ◆嘔 宇佐美圭司 篠原有司男 田口安男 堀内正和 三木富雄 蔽内佐斗司
上中下
植木茂「体」
田口安男「もちあい三つ手」
スタジオ65「マリリン」
観覧料
一般・大学生 610(510)円
高校生 460(360)円
小・中学生 300(200)円
( )内は20名以上の団体料金
※毎週月曜日は休館日