教育福島0153号(1991年(H03)02月)-012page
特集2
平成三年度
学校教育指導の重点
−義務教育課
−高等学校教育課
−養護教育課
幼稚園教育
遊びを中心にした総合的な指導を通して、幼児の健全な自立を促し、望ましい発達を助長するために、次の点に努力する。
一、自園の特色を生かした創意ある教育課程を編成し、教育目標の具現に努める
(一) 教育目標の設定に当たり、幼児の心身の発達の実状、地域や園の実態を的確に把握し、自園の教育課題を明確にする。
(二) 重点目標との関連を踏まえ、幼児の発達の過程をとらえ、望ましい発達の姿や活動の在り方等について、全教師の共通理解を図る。
(三) 幼児の長期的な発達を見通した指導計画を作成し、それぞれの時期にふさわしい具体的なねらいや内容を設定し、環境を構成していく。
(四) 長期的な計画との関連を図りながら、具体的な幼児の生活に即した週や日などの計画を作成し、幼児の活動が毎日の生活の自然な流れの中で展開されるように努める。
(五) 日常の保育活動の反省・評価の手立てを工夫し、指導計画の改善に生かすように努める。
二、幼児期の発達の特性をとらえ、直接体験を充実させる指導法の工夫に努める
(一) 一つの遊びが多様に変化しながら展開していく中で、ねらいが総合的に達成されるように努める。
(二) 生き物や自然の素材などを通し、自然との触れ合いや身近な環境とのかかわりを深め、知的好奇心を満足させたり、豊かな感性を育てたりするような援助・指導の在り方を工夫する。
(三) 教師の働きかけや行動などから、いつも温かく見守られ、受け入れられているという安定感を幼児にもたせるとともに、主体性を培うように努める。
(四) 幼児の望ましい活動を誘発する環境を、人的・物的の両面から構成し、自発性を促す保育に努める。
三、基本的生活習慣・態度の形成に努めるとともに、安全指導の徹底を図る
(一) 社会生活に必要な習慣や態度の育成については、生活体験や身近な人々との触れ合いを通して、生活の仕方や決まりなどに気付き、健康な生活が展開できるように適切な援助に努める。
(二) 常に施設設備の安全点検を行い、潜在危険の発見と除去に努める。また、家庭との連携を密にし、登降園時における事故防止に努める。
四、研修体制を確立し、研修内容の充実に努める
(一) 各園における研究課題を明確にし、組識的、計画的に研修を進めるとと