教育福島0153号(1991年(H03)02月)-024page

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せながら指導を進めるよう配慮する。

 

美術

 

造形的な創造活動を通して、表現と鑑賞の調和のとれた系統的な指導ができるよう、次の点に努力する。

 

一、新学習指導要領の趣旨を生かし、移行措置に基づく指導計画の改善、充実に努める

(一) 各学年の目標、内容を的確に押さえるとともに、指導内容の系統性と関連性を踏まえ、各学校の実態と発達段階に合わせた指導計画にする。

(二) 題材の設定に当たっては、指導分野に偏りがないように配慮し、意欲的に造形活動に取り組めるよう地域の素材を生かした題材の開発に努める。

(三) 材料・用具及び技法に関しては、創意工夫し、表現意図に応じた使用ができるよう指導計画に位置付ける。

(四) 鑑賞の対象となる資料の内容や範囲については、偏りや広がり過ぎのないように配慮するとともに、鑑賞の時間を明確に位置付けて計画する。

(五) 学習指導の計画・実施・結果を総合的、継続的に評価し、創意を生かし三か年を見通した指導計画への改善を図る。

(六) 選択教科としての美術では、生徒の興味・関心・欲求を組み入れた題材を設定し、学習内容、活動の質的充実を図るなど、ゆとりある充実した計画の改善に努める。なお、総合的学習などを取り入れる工夫をする。

 

二、造形的な創造活動の喜びを味わわせる授業の展開に努める

(一) 一人一人が明確に表現主題を持って豊かな表現活動に取り組めるよう、発想や構想の段階を重視した援助・助言の仕方を工夫する。

(二) 生徒の造形的な見方・考え方・表し方を大切にして、基礎的・基本的事項が確実に身に付くよう、題材ごとの指導内容の精選を図る。

(三) 鑑賞指導に当たっては、表現学習との関連を考慮するとともに、鑑賞が創造活動であることを踏まえ、作品の良さや美しさを味わい、親しみ、尊重していく態度を育てる指導の工夫をする。

(四) 作品の評価のみに偏ることなく、表現製作の過程を重視する評価を工夫するなど、表現製作への意欲を高める個人差に応じた指導の改善に努める。

 

三、施設設備の整備、活用を図るとともに、美的な環境の構成に努める

(一) 施設設備を整備、充実するとともに、用具の扱いなどの安全指導にも配慮し、効果的な活用を工夫する。

(二) 環境の美的な構成と生徒活動との関連を図ったり、生徒が自由に親しみを持って鑑賞したりできるような工夫をする。

 

保健体育

 

保健体育科の時間はもとより、学校の教育活動全体を通して運動の合理的な実践と、健康、安全についての理解を通して運動に親しむ習慣を育てるとともに、体力・運動能力の向上及び健康の保持増進を図るため、次の点に努力する。

 

一、新学習指導要領の趣旨を生かし、移行措置が円滑に推進できるよう指導計画の改善・充実に努める

(一) 学校における体育に関する指導が適切に行われるよう全体計画を作成する。

(二) 学校や地域及び生徒の実態を踏まえ、三年間を見通した特色ある年間指導計画を作成する。

(三) 個人差に応じた学習を進めるため、生徒が能力、適性等に応じて運動領域や運動種目の選択ができるように配慮する。

 

二、自主的な学習が展開できるよう指導法の改善に努める

 

〈体 育〉

(一) 生徒が自己の課題を持ち、進んで運動に取り組めるよう課題解決学習を推進する。

(二) すべての生徒が運動の特性に応じて楽しさや喜びが味わえるよう指導過程や学習の場を工夫する。

(三) 技能の定着や発展が図れるよう自己評価及び相互評価を適切に位置付ける。

 

〈保 健〉

(一) 小学校や高等学校との関連性や発展性を十分踏まえ、計画的な授業の展開に努める。

(二) 実験・実習を重視するとともに、視聴覚教材等の活用により魅力ある保健学習が展開できるように努める。

 

三、生涯スポーツの基礎づくりと、体力・運動能力の向上に努める

(一) 学校の教育活動全体を通じてスポーツの機会を多くし、生涯にわたってスポーツに親しむ習慣の確立に努める。

(二) 体育の授業や特別活動等の時間に柔軟性や筋力・持久力等を高める運動を積極的に導入し、継続的な指導に努める。

(三) 具体的なトレーニングの方法等を理解させるとともに、施設や用具の効果的な活用を図り、体力・運動能力の向上に努める。

 

四、保健安全指導の充実を図り、事故防止に努める

(一) 保健の授業や特別活動等における

 

 

 


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