教育福島0161号(1992年(H04)02月)-027page

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島県教育研究発表大会」を平成五年二月に実施する予定です。

平成四年度のプロジェクト研究は次のとおりです。

 

「個を生かす学年・学級経営に関する研究」

(第三年次)学校経営部

「個を認め、個に応じ、個を生かし、個を伸ばす」望ましい学年・学級経営のあり方を追求します。

第三年次は、第二年次作成の四つの視点の具体的な内容・方法「個を生かす学年・学級経営アイディア集」をより実践的にした『アイディア集一日編』として編集します。

研究協力校に「アイディア集一日編」の実践を依頼し、改善の手を加え、個を生かす学年・学級経営の具体策を明らかにし本研究の完了とします。

 

「一人一人の個性を生かす評価の在り方に関する研究」

(第一年次)学習指導部

本年度まで、五年次にわたり「基礎・基本の定着と伸長」を研究主題に、基礎・基本を定着し、児童生徒一人一人の個性を生かし、伸ばす学習指導の在り方を追究してきました。

平成四年度からは、それらを踏まえ発展させて、児童生徒一人一人の個性を生かし、伸ばす学習評価の在り方について三年次計画で実践的に追究します。第一年次は、主題に関する理論研究と実態調査を行います。

 

「児童生徒の創造性を高めるための教材開発」

(第一年次)科学技術教育部

創造性を高めることは、児童生徒の個性を生かし、社会の変化に積極的かつ柔軟に対応するために必要な資質、能力を培う基盤となります。

そのための教材にはどのようなものがあるか、授業等の場面でどう活用したらよいかを実践的に研究します。本年度は、理科と技術・家庭科について、その基礎研究を行います。

 

「事例を通した教育相談の進め方に開する研究」

(第三年次)教育相談部

児童生徒一人一人の人格のより健全な発達をめざした、開発的な指導援助の在り方について、平成二年度から三年計画で研究を進めています。

最終年度は、一・二年次の研究で明らかになった開発的な指導援助の内容と方法に基づいて、指導援助の実践案を作成し、研究協力校において実践します。実践の結果から、開発的な指導援助に有効な事例をまとめます。

 

三、情報処理教育

 

専門研修では汎用電子計算機による情報処理技術を高める研修とパソコンによる情報活用能力を高める研修、基本研修では学校教育でコンピュータを利用するための基礎を培う研修を行います。また、高等学校の生徒にプログラミング、図形処理(CAD)等の実習を行っています。

平成二年度の教職員研修は延べ六千二百四十四人、生徒実習は二千六百十九人でした。

 

四、教育相談事業

 

幼児、児童生徒の教育上の諸問題について、学校や保護者からの教育相談に応じ、その解決のためにカウンセリングや幼児の遊戯療法等による指導援助を行います。また、必要に応じて専門医のカウンセリングや心理判定員による心理テストも受けられます。

平成二年度の来所相談は延べ人数で千二百四十八名、電話相談は千三百九十二回でした。主訴別では次のような相談内容が目立ちました。

(一) 知能・学業(発達遅滞・学業不振)

(二) 性格・行動(不登校・集団不適応・多動・盗み・家出・暴力・性的問題、かん黙)

(三) 身体・神経(抑うつ、強追的問題)

(四) 進路・適性(進路・就学)

(五) 教育一般

 

五、教育図書・教育資料

 

(一) 教育図書・教育資料の収集・管理と各校への資料提供

日常の教育活動を支援するために広く教育に関する専門書や研究紀要等を収集し、整理しています。

教育図書は、基本図書・参考図書を教育上の今日的課題を考慮して購入しています。寄贈図書と合わせると二万二千百冊を越えています。

教育資料は、全国の教育機関から年間七百冊ほど寄贈されます。主なものは、データベースを構築し「教育資料件名目録」として紹介するとともに、コンピュータを利用して検索の迅速化を図り、教育図書・資料の提供・活用を容易にしています。

他に寄贈誌も含めて、毎月五十種類程の月刊誌が入ります。これらの教育図書・資料は閲覧でき、資料等の相談、貸し出しにも応じます。

(二) 「所報ふくしま」の発行

年四回発行し、教育センターの研修・研究、相談、資料事業の内容、研修者の研究報告、県内教職員の研究実践報告等を紹介します。

平成四年度は、百三号〜百六号発行の予定です。

 

 

 


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