教育福島0166号(1992年(H04)10月)-004page
美術館だより
企画展案内
三岸好太郎と三岸節子展
会期11月14日(土)〜12月13日(日)会場県立美術館企画展示室
三岸好太郎は1903年北海道札幌に生まれた洋画家です。彼は春陽会や独立美術協会などを舞台に、フォーヴイズム、シュールレアリズムなど今世紀初頭のヨーロッパの美術運動の影響を受けながら、独自の詩情あふれる絵画世界を生みだした画家として知られています。わずか31歳で天折するまで、さまざまに作風を変貌させながら、道化や蝶などをモティーフとした哀愁漂う作品を発表し、昭和戦前期の日本洋画壇に異彩を放ちました。
一方、三岸節子は1905年愛知県に生まれ、1924年に好太郎と結婚し、翌年女性として初めて春陽会展に入選するなど、女流画家の先駆的な存在として苦難の道を切り拓きながら、自己の画境を深めてきました。
本展は、三岸好太郎・節子夫妻の芸術の軌跡を展望する初めての試みであり、二人のすぐれた芸術家がいかに生き、そして描いたかを、好太郎作品約60点、節子作品約30点の油彩、水彩、素描などにより回顧するものです。
観覧料
一般・大学生720円(560円)
高校生510円(410円)
小・中学生360円(250円)
*( )内は20名以上の団体料金
休刊日
11月16日(月)
11月24日(火)
11月30日(月)12月7日(月)
三岸好太郎「面の男」1929年
三岸好太郎「飛ぶ蝶」1934年
三岸節子「ヴェネツィア」1973年
三岸節子「静物(金魚)」1950年