教育福島0169号(1993年(H05)02月)-004page

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文化の窓

県立博物館

県立博物館

平成5年度第1回企画展

「明治はじめて物語」

会期4月17日(土)〜6月13日(日)※期中月曜日・祝日の次の日(4月30日・5月6日)休館

今年は、本県出身の石井研堂(いしいけんどう)の没後五〇年にあたります。研堂〔民司(たみじ)〕は、慶應(けいおう)元年(一八六五)に本県郡山市に誕生し、郡山小学校〔金透(きんとう)小学校〕に学び同校教員となり、明治十八年(一八八五)辞職後、上京して少年雑誌の編集に従事し、一躍有名になりました。

研堂は、民間の研究者として、教育者として、児童文学の作家として、また明治文化研究会〔代表 吉野作造(よしの さくぞう)〕の重鎮として、多彩な活動をしながら多くの著作を発表しました。

研堂の著書のうち、『明治事物起原(めいじじぶつきげん)』は、今もなお名著として有名です。明治四十一年に刊行し、昭和十九年(一九四四)に改訂増補版を刊行しました。彼は、その前年、同書校正中に病に倒れ

亡くなりました。

研堂は、明治時代にわが国ではじめて行われるようになった制度や、はじめて使用されるようになった文物や、はじめて流行した風俗を追求しました。この企画展では、石井研堂の著書、

原稿、遺品、錦絵コレクションなどの資料を展示することによって、研堂の業績を広く紹介します。そして、彼が興味を持った『明治事物起原』の世界のうち代表的な資料を展示して、わが国の近代化のはじまりの様子を考えてみたいと思います。

▲石井研堂と書斎「薯物展望」(通巻5日号、昭和10年)口絵・福島県立図書館蔵

▲石井研堂と書斎「薯物展望」(通巻5日号、昭和10年)口絵・福島県立図書館蔵

▲「軽気球上昇飛竜之図:(明治11年)石井研堂錦絵コレクションより・個人蔵

▲「軽気球上昇飛竜之図:(明治11年)石井研堂錦絵コレクションより・個人蔵

▲教育幻燈〔明治中期)の映像幻燈用カラス原版は、三春町歴史民俗資料館蔵

▲教育幻燈〔明治中期)の映像幻燈用カラス原版は、三春町歴史民俗資料館蔵

令道路改修記念画帖其之二福島県之巻』(明治18年)より・山形大学附属博物館蔵

▲高橋田一石版画「耶麻都入田付村新道大峠随道北口」『三島県令道路改修記念画帖其之二福島県之巻』(明治18年)より・山形大学附属博物館蔵


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