教育福島0170号(1993年(H05)04月)-037page
わたしたちの活動
学校緑化・学校林活動、国際理解教育、学校給食指導での特色ある活動が行われている三校の活動を紹介します。
豊かな自然を生かした緑の少年団活動
古殿町立大久田小学校
阿武隈山地の豊かな自然に恵まれた本校では、自然を生かした活動を通して、児童の自主性と創造性を養うために、緑の少年団活動に取り組んでいます。
花いっぱい運動やクリーン作戦などの美化活動のほかに、学校林を中心とした森林学習会、栗林の下草刈り、収穫祭などの体験活動を通して、勤労の尊さと自然を愛護しようとする心情が豊かに育ってきています。
この度、全日本学校関係緑化コンクール学校林活動の部において、準特選という栄誉をいただくことができました。これを機に、地域の特性を生かした教育活動を、より積極的に進めていきたいと考えています。
国際理解教育の実践世界の友達と
郡山市立高瀬小学校
本校では、国際理解教育の中心となる目標を「人権の尊重」「異文化理解」「連帯意識」の三つにおき、全教育活動を通して実践化に努めてきました。
国際理解教育の全体計画を作成し自国文化や異文化理解の教材開発と授業の実践、外国人との英語教室、ふれ合いタイム等、交流活動を積極的に推進してきました。
併わせて、教師の研修を重視し、教師自らが意識改革をはかることを内容とした先進校視察等の研修も積み重ねてきました。
さまざまな体験や経験を通して、子供たちの意識に大きな変容が現れ研究の成果が生まれつつあります。
豊かな心を育てる給食指導“楽しいバイキング”
天栄村立天栄中学校
南校舎と北校舎を結ぶ通路に、真白い布がかけられた机が長く並べられました。色とりどりの料理が次々と運ばれると、まわりの子供たちから「きれい!お花畑みたい。」と歓声がわきおこりました。昨年二月に、三年生の卒業を祝うバイキング給食が行われた一情景です。
本校では、学校給食改善研究指定校として、自然に恵まれた郷土の中で、野菜を自ら栽培したり、自然の中に出て給食活動を行うなど、体験学習や勤労生産的な活動を通して、豊かな心を育てる給食指導を目指しています。共同調理場方式の中で、他校や地域との連携を図りながら、実り多い研究を進めたいと思います。