教育福島0175号(1993年(H05)11月)-009page

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り学習する態度を育成することができるよう、生徒の志願動向、地域の実態や要請及び学校教育審議会の答申等を踏まえ、学校・学科の適正配置や新設・改編、さらに単位制による課程の充実に努めています。◇県では、生徒一人ひとりの個性を尊重し、たくましく生きることができる人材の育成を目指し、本年四月に全国初の全日制における単位制高校として、県立いわき光洋高等学校を新設しましたが、初年度は一二三人の応募者があり八○人が入学しました。

◇県立いわき光洋高校では多様な学習ニーズに応える幅広い選択科目が設けられていますので、生徒は能力・適性、興味・関心、進路等に応じて科目を選択することができます。さらに、単位制高校は学年の区分によらないことから、学年の枠がなく、必要単位(八○単位以上一を修得すれば卒業できます。したがって、留年もありません。このように、生徒達は自主性を基本として自分の進路と適性に応じて学習を進めることができます。

また、特色ある演習科目や総合科目を学ぶことができるとともに、数学や英語ではティームティーチングが導入され、きめ細かで密度の濃い学習が可能となります。

このように、県立いわき光洋高校は二十一世紀を目指す新しいタイプの高校として、生徒の個性と自主性を尊重し、学習ニーズの多様化や学習機会の拡充の要請に応えるとともに、生涯にわたって学習する意欲や態度を育成しています。

 

いきいきふれあいフェスティバル(体系:(8)-1))

 

◇養護学校の義務制実施十数年を経て、地域社会等による養護教育へのニーズは、一層の高まりがみられます。このため、障害の種類・程度、適性等に応じた教育充実を図るとともに、地域社会の理解や協力のもとに、適正就学の推進や教育機会の拡充、教育内容・方法の改善充実に努めています。

◇平成四年九月から学校週五日制が施行されましたが、心身障害児のための地域の受け皿が不十分であるため、家庭及び地域の支援態勢を強化し、基盤づくりに努める必要があります。

このため、各盲・聾・養護学校を会場として、児童生徒とその家族、ボランティア団体及び地域の人々と活動を共にし、地域の人々とのふれあいの中で、心身障害児に対する誤解や偏見を取り除くとともに、各地域の中で親しみをもって交流できることを目的として、本事業を実施しました。

平成五年度の実施校は郡山養護学校、西郷養護学校、平養護学校など八校で実施されましたが、今回は十月一日〜三日に「ふれあいフェスタ93.in郡山養護」の名称で実施された、郡山養護学校の様子を紹介します。

◇事業の内容・主な活動:

富田地区クリーン作戦一小・中学部の生徒と富田中学校の生徒が協力して地域の清掃活動を行いました。

創作活動一児童生徒と参加者が協力して押し花のしおり等を作りました。

芋煮会:JAや保護者の協力のもとに行いました。

体験・挑戦コーナー一児童生徒が技能ボランティアから指導を受けて、竹トンボ、折り鶴などを作ったり、健常者が車イスによる行動を体験するなど、障害者への理解を深めました。

その他、ウォークラリー、コンサート、ダンス等を行いました。

 

いわき光洋高校職員室での質問風景

いわき光洋高校職員室での質問風景

 

 

 


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