教育福島0175号(1993年(H05)11月)-038page
平成六年度県立高校学校生徒定員決まる
猪苗代高校に国際観光科を新設
四十人学級の拡大
富岡高校が男女共学に
去る十月十八日、県教育委員会は、平成六年度県立高等学校の募集定員を発表しました。
その主な内容をお知らせします。
なお、各高等学校の募集定員数については、次ページ表1のとおりです。
一、基本方針
(一) 平成六年三月の各地区の中学校卒業者や志願の動向を考慮しながら、進学者を適正に受け入れるよう募集定員を策定する。そのために、地区によっては学級増の措置を講ずる。
(二) 「公立高等学校の設置、適正配置及び教職員定数の標準等に関する法律」(第五次)の改正により、一学級の生徒数は四十人を標準とすると定められた。そのため、それぞれの地区の生徒の減少に応じて、四十人学級編制の措置を講ずる。
また、家庭科については、すべての地区において四十人学級編制の措置を講ずる。
(三) 学校の適正な配置並びに学科の編制については、県学校教育審議会からの答申(平成五年六月十五日付け一に十分配慮する。
(四) 公立高等学校と私立高等学校の募集定員比は、おおむね現状を維持するものとする。
(五) 定時制の課定については、地域の実態並びに各学校の志願状況に配慮する。
(六) 単位制の課程については、全日制課程、定時制課程の充実を図る。
(注 平成六年三月の中学校卒業見込者数は三万五百六十七人で、前年比七百六十九人の減です。)
二、募集定員
全日制 一万三千七百六十二人 (前年比四百八十八人の減)
定時制五百人 (前年比増減なし)
通信制五百人 (前年比増減なし)
三、国際観光科の設置
「県学校教育審議会」答申を踏まえるとともに、社会の進展や地域の実態、専門性の深化等を考慮し、観光に関する学科を設置します。
1)設置校 猪苗代高校 (普通科一学級を学科転換)
2)学科名 「国際観光科」
3)募集定員 一学年一学級 四十人
4)募集学区 全県下
四、四十人学級編制
各地区の中学校卒業者数、進学希望者数、施設・設備の状況、地区の実情等を考慮し、従前、四十五人標準とされていた学級の 部分を、四十人学級及び四十三人学級として編制します。
1)四十人学級 三十九学級
2)四十三人学級 百二十四学級
五、学科転換
「県学校教育審議会」の答申を踏まえ、学科の適正配置を図るため、学科転換を実施します。
1)福島西女子高校の商業科一学級を普通科に
2)小名浜高校の商業科一学級を普通科に
3)勿来高校の商業科一学級を普通科に
4)四倉高校家政科一学級を普通科にそれぞれ学科転換します。
六、男女共学
富岡高校を男女共学とします。
七、学級増減等
学級増減、基準学級への復帰等の状況については表2のとおりです。
※ 十月十八日に県庁内記者クラブで行われた募集定員発表の際、特に「各中学校においては、保護者と緊密な連携を図り、生徒の興味・関心、能力、適性の的確な把握に努め、適切な進路指導に、万全を期するよう期待します。」との教育長談話がありました。
表2 平成6年度県立高等学校生徒募集における学級増、学級減、基準学級への復帰、学科転換の状況
<まとめ>
1.学級増 2校2学級(内1学級は単位制)
2.学級減 1校1学級
3.基準学級への復帰 3校3学級
4.学科転換 5校5学級
5.40人学級編制 40人学級:20校39学級 43人学級:25校134学級