教育福島0177号(1994年(H06)02月)-009page

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機会の拡充、学習情報の提供・相談体制の整備など、県民の生涯学習を支援するための環境づくりを推進していくことが必要です。さらに学校週五日制が実施されたことに伴い、学校・家庭・地域社会における子どもたちの自主的な活動を支援する社会教育・家庭教育の一層の充実が必要です。

このため、行政施策の総合的・一体的な展開と関係機関・団体、民間事業者等との連携・協力を一層推進するとともに、県民の学習活動を支援する拠点としての役割を担う施設の設置についての検討や学習活動を支援するための生涯学習情報提供システムの拡充に努めます。また、生涯学習活動の成果の発表の機会や考える場を設定する等、広く県民に対する啓発活動に努めます。

また、人々がこれまで蓄積してきた学習活動の成果を地域社会のなかで生かすことができるよう、ボランティア活動の振興に努めるとともに、男女共同参画型社会の形成を目指して、女性の生涯学習を推進するなど、その条件整備を行うための各種事業の実施に努めます。

さらに、「ふくしま・フレッシュ・ふれあいデー」の一層の定着を図るなかで、次代を担う子どもたちが家庭や地域社会において主体的に活動し豊かな体験を深めることのできる機会や場の確保に努めます。また、海浜型の青少年教育施設であるいわき少年自然の家(仮称)の建設推進や県立図書館業務の電算化など、社会教育施設の整備充実を図るほか、家庭や地域で子どもたちの豊かな人間形成を図る諸施策の推進に努めるなど、社会教育・家庭教育の一層の充実に努めます。

 

〔重点施策を具体化する事業〕

○ 生涯学習情報提供システム整備事業

新) 第二回生涯学習ふくしまフェア

〇 “うつくしま、ふくしま”ふれあいボランティア推進事業

○ 学校外活動充実事業(地域少年少女サークル活動促進事業、ぼくらがつくるジョイフルサタデープラン事業、青少年教育施設対応事業)

新) 女性の生涯学習促進総合事業

新) 図書館情報ネットワーク推進事業

○ いわき少年自然の家(仮称)建設事業

○ 家庭教育ふれあいネットワーカー養成事業

 

二 二十一世紀を担う心豊かでたくましい児童生徒の育成

 

〔重点施策の視点〕

今日、科学技術の発展、国際化や情報化の進展、核家族化や少子化の進行など、児童生徒を取り巻く環境の変化には著しいものがあり、今後も一層複雑化、多様化していくことが予想されます。こうしたことから、社会の変化とそれに伴う児童生徒の生活や意識の変化に対応するとともに、心豊かでたくましい人間の育成を図ることができるよう、教育の改善充実を更に積極的に推進していく必要があります。

また、学校教育においては、生涯学習の基礎を培う観点から児童生徒の自己教育力の育成を図る指導をより充実していくとともに、児童生徒が自らの生き方を考え、主体的に進路を選択できるよう、進路指導を一層充実していく必要があります。

さらに、登校拒否等の学校不適応対策の推進を図り、すべての児童生徒がより良い学校生活を通して、望ましい人間として成長できるよう指導体制を整備充実していく必要があります。

このため、児童生徒が社会の変化に主体的かつ積極的に対応できるよう、国際化、情報化に対応した教育の改善充実と基本計画の策定及び新しい学力観に立った児童生徒の主体性や個性の伸長を図る多様で弾力的な教育課程の編成、基礎・基本の定着と個に応じた指導法の研究・開発等の促進、児童生徒の自己実現のための進路選択を援助する進路指導体制の確立に努めます。さらに、環境教育については、教員の指導力の向上を図るとともに、児童生徒の環境問題に関する意識を高めるよう努めます。

 

 

 


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