教育福島0180号(1994年(H06)07月)-004page
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文化の窓
平成6年度第4回企画展
『日本画の風景』展
会期:9月10日(土)〜10月16日(日)
会場:福島県立美術館
四季の移ろい、山河の風趣など、こまやかな自然美に恵まれたわが国では、古来より多くの画家がその景観に魅せられ、数々の名作を生み出してきました。
日本美術にみる風景は、特定の景物と組み合わせた名所絵や山水画のような主観的表現が中心で、真景図のような例を除けば、現実の景観そのままを描くことは稀でした。
これらの伝統的な表現は、近代以降も根強く継承されますが、その一方で、西洋美術の影響の下に、日本固有の風土を見つめ直し、新たな表現を模索する動きが現れます。こうした風景表現の系譜は、“革新”を標榜しつつも“革新”にこだわり続けた、近代日本画の歩みを象徴しているように思われます。
この展覧会では、日本画家が江戸時代後期から現代まで、日本画による風景の名作百点余りを展示します。日本人はどのような「風景」を好み、そこに何を見てきたのでしょうか。日本画家の視点を手がかりに、日本人の風景観、ひいては精神構造をさぐろうとするものです。
<おもな出品作家>
円山応挙 谷 文星 富岡鉄斎
菱田春草 横山大観 橋本関雪
速水御舟 宇田荻邨 小野竹喬
池田遥邨 川端龍子 東山魁夷
<観覧料> 一般・大学生820円(660円)
高校生610円(460円)
小・中学生410円(300円)
()内は20名以上の団体料金
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速水御舟「洛北修学院村」1918年《滋賀県立近代美術館蔵》
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宇田荻邨「清水寺」1957年《京都市美術館蔵》
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菱田春草「落葉」〈重要文化財〉1909年《永青文庫蔵》
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