教育福島0182号(1994年(H06)10月)-019page

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お知らせのページ

福島県教育委員会

 

県文化功労賞、教育・文化関係表彰者決まる

 

石河清氏、故渡邉善八氏に文化功労賞

 

平成六年度の県文化功労賞受賞者に芸術部門(音楽領域)の石河清氏と、科学部門(物理学領域)の渡邉善八氏の二名が決まりました。

県教育委員会は、九月十四日(水)の定例教育委員会の席で本年度の県文化功労者及び教育・文化関係表彰者を決定しました。これを受けて同日の十七時から新妻威男県教育長が記者会見を行い、文化功労賞受賞者二名、教育・文化関係功労者三十一名、教育・文化功績顕著な十三団体・施設及び永年勤続表彰者五百五十九名を決定しました。

本県の教育・文化の振興発展に貢献し、その功績が顕著であるとして表彰を受ける方々は別掲の通りで、表彰式は来たる十一月三日(木)の文化の日に県文化センターにおいて挙行されます。

 

文化功労賞受賞者

 

福島県の文化の向上に著しい業績を残された個人に授与される福島県文化功労賞の受賞者には石河清氏(六十六歳・いわき市)渡邉善八氏(七十一歳・福島市)の二名が選ばれました。両氏の略歴と業績は下に記した通りです。

 

芸術部門

(音楽領域)

石河清氏

 

【主な功績】

 

【主な功績】

1 昭和二十年より県内公立小中学校、高等学校、私立短期大学に勤務し、高等学校の教員時代には勤務校の合唱団を全日本合唱コンクールに出場させるなど、熱心に指導にあたった。

2 合唱連盟の役員として、福島県合唱連盟理事長、全日本合唱連盟東北支部長、全日本合唱連盟常任理事等の要職を歴任し、指導力を発揮した。

3 職場における合唱団の指揮をはじめ、平FG合唱団の常任指揮者として三十年間、平おかあさんコーラスを二十八年間にわたり指導し、全国大会に出場するまでの合唱団に育てるなど、合唱をとおして地域文化の振興に貢献するとともに、数多くの合唱作品を作曲し、音楽文化の向上進展に多大の貢献をしている。

 

科学部門

(物理学領域)

故渡邉善八氏

 

【主な功績】

 

【主な功績】

1 昭和三十八年に福島大学に赴任以来、二十四年間にわたり、教育学部において物理学を中心として、熱心に理科教育の指導に当たり、多くの人材を教育界に送り出した。

2 (社)日本雪氷学会東北支部長として、支部主催の「克雪・利雪講演会」を会津若松市等で開催し、雪氷学会の地域還元に尽力した。

3 福島県豪雪地帯対策懇談会の座長、福島県地域振興懇談会の座長・委員、国の豪雪地帯対策審議会委員、国土審議会(豪雪地帯対策)特別委員会委員を勤め、福島県の豪雪地帯の実状に基づく県民の意向を審議会等に反映させた。

4 県内積雪分布図の作成、会津の雪況の分析、雪崩予知法の確立等を通じて豪雪地帯対策の立案に貢献するなど、長年の研究成果に基づく雪氷学の地域還元と住民意識の高揚に尽力した。

 

 

 


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