教育福島0185号(1995年(H07)02月)-039page

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教育・イン・ザ・ワールド

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<P>−エクアドルの教育事情−<P>国際化にふさわしい教育の話題をシリーズで紹介する「教育・イン・ザ・ワールド」、今回は、平成4・5年度の青年海外協力隊員の一員としてエクアドルに派遣された玉野敦子先生(小高中学校)からのレポートです。<P>一日にエクアドルの教育と言っても、貧富の差や地域による生、活の違いが極端なこの国では、その特徴を語ることは難しい。小さな国でありながら、日本顔負けの学校に通える子から、堀っ立て小屋のような所で学ぶ子、果ては学校に行けず路上で靴を磨いたり、バスで物売りをして生活を支えなくてはならない子まで、教育の事情も様々である。むしろ生まれた境遇によって天と地程も違うという実態こそが、この国の教育の特徴と言えるのかもしれない。ここでは、山岳地帯に位置する田舎町の公立小学校を例に紹介してみたい。<P>1)義務教育:原則的に小学校の6年間だが、留年の制度もある。就学率は100%には程遠い。<P>2)学区:特に規定はなく、自由に学校を選ぶことができる。遠くまでバスなどで通う子も多い。<P>3)学校生活:7:45〜12:30毎朝の15分間の朝礼を行い、45分間の授業を6時限行う。休み時間は3と4時限の間の30分間のみ。ここでおやつを食べたり遊んだりする。6時限目が終わると子供も教師も一斉に下校し、家で昼食をとる。<P>4)学習状況:日本で学習する教科とほぼ同じだが、内容のレベルは低く量も少ない。日本の1年分を3年間で学習しているという位のんびりしている。学校の決まった予算などはなく、建物や教材・教具はとても粗末。必要に応じて父兄から寄付を募る場合もある。学校では基本的な生活指導もするが教科指導が中心。情操的な教育はあまり見られない。職員会議などは授業中に行われる。(授業は二の次?)年度初めには教育のストもある。<P>5)子供の特徴:明るく元気で人懐っこい。家族の絆が強く、上の子は弟妹の面倒見がとても良い。男の子は三度の飯よりサッカーが好き。<P>
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▲これも立派な通学手段(お金もとります)

▲マット運動に挑戦(6年生

▲マット運動に挑戦(6年生)

▲私の送別会に子供たちが披露してくれた地域の伝統的な踊・>

<P>▲私の送別会に子供たちが披露してくれた地域の伝統的な踊り<P>
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▲初めての綱引きに大喜び(4年生)